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変化してきた出前=デリバリー
ファミレスのデリバリーやUber Eats (ウーバーイーツ)や出前館など近年利用者が増えているフードデリバリーサービスが、新型コロナウイルスの感染拡大によってさらに利用者を増やしているようです。
都内の住宅街では、Uber Eats (ウーバーイーツ)や出前館の配達員を頻繁に見かけるようになりました。
私自身はあまりデリバリーを利用しませんが、考えてみれば子どもの頃に祖母が時々頼んでいた「出前」は、今で言うデリバリーでした。
調べてみると日本には江戸時代の中期にはすでに調理された料理をお客様に届ける「出前」サービスがあったようです。
今のようにスマホやパソコンのアプリやソフトで注文という訳ではなく、前もってお店にお願いしておいて、当日配達してもらうという仕組みだったようですが、お祝い事やお花見など、行事の時に料理をデリバリーしてもらうというのは今でもデリバリーあるあるの使い方ですね。
では日本のデリバリーはどのような変化を遂げて今に至っているのでしょうか?
これからどのように変化していくのでしょうか?
このコンテンツでは、そのような点をまとめてみました。
庶民のための出前(デリバリー)
出前(デリバリー)の起源は江戸時代に遡ることができます。
江戸時代にはすでに、注文しておいた料理を配達してもらう「出前(デリバリー)」サービスが存在していました。
これが出前(デリバリー)の特別な日の使い方だとすれば、もっと庶民的な出前(デリバリー)は、天ぷらやそば、総菜を天秤棒で担いで来る「振り売り」というものでした。
江戸の町に住む庶民の多くは、台所がない長屋に住んでいたので、このように調理した食べ物を売りに来る出前(デリバリー)は便利なサービスだったのでしょう。
ちなみに振り売りは食べ物だけではなく、あらゆる日用雑貨や金魚まで売りに来ていた、いわば移動販売車のようなものでした。
拡声器を使って豆腐や竿竹を売りに来ていたのはあの名残なのでしょうか。
つまり出前(デリバリー)は発祥当時から庶民の味方だったのです。
出前からデリバリーへ
時代が進むと、出前(デリバリー)は近所の蕎麦屋・寿司屋に電話でお願いするようになりました。
会社では昼ご飯に出前(デリバリー)を注文したり、家庭では来客がある時に出前(デリバリー)を注文するなど、多くの需要がありました。
その後ファミリーレストランやファーストフードの登場により出前(デリバリー)の需要は次第に小さくなっていきましたが、再び「出前(デリバリー)」が利用されるきっかけになったのが、1980年代にアメリカからやってきた宅配ピザの登場だったのです。
このアメリカから来た宅配ピザの登場により、出前はデリバリーとなり、より一層身近なものとなったのです。
以前はフードデリバリーというとピザが有名ですが、ピザの宅配が最初に行われたのはもちろん、ピザの本場イタリアでした。
1889年のこと、南イタリアに旅行中だったウンベルト王とマルゲリータ女王が、ナポリで最も有名なピザシェフであるラファエレ・エスポジトにピザを配達させたのが始まりと言われています。
この時エスポジトが作ったピザのうち女王が最も気に入ったのが、赤いトマトと緑のバジル、そして白いモッツァレラチーズでイタリアの国旗を表現したピザでした。
このピザは女王の名前にちなんでピザ・マルゲリータとして知られるようになりました。
そのピザがアメリカに渡ったのは1900年頃のことです。
イタリアからの移民がニューヨークにピッツェリアを開いたのがピザの始まりと言われています。
さらにピザが普及し始めたのは第二次世界大戦後です。
イタリアから帰国した多くの兵士たちがイタリアで食べたおいしいピザを欲しがり、それに応えてピザの宅配が始まりました。
宅配ピザの始まりはアメリカ、と思いがちですが、実はイタリアのマルゲリータ女王が最初の利用者だったんですね。
出前?デリバリー?
「ドミノピザ」をはじめとする宅配ピザは、店舗に飲食スペースを持たずに宅配サービスだけを行う今までにないシステムのお店でした。
今でいうゴーストレストランのようですね。
こうした宅配サービスはデリバリーと呼ばれるようになりました。
今ではファミレスやファストフードなど宅配専門ではないお店の配達にも「デリバリー」という言葉が使われていますが、当初は、飲食スペースを持たず、配達やテイクアウトが専門であるお店のサービスを指して使われていたのです。
今は明確な区別はなく感覚的に使っていますね。
でも、どちらかというと個人の飲食店に電話で注文するような時は「出前お願いします」と言いますし、Uber Eats (ウーバーイーツ)や出前館を頼んだ時には「デリバリー頼んだよ」と言いますね。
日本語は難しいです。
出前からデリバリーへと変化を遂げてきた日本の食事情ですが、今さらにデリバリー業界は変化しています。
その一つ、アプリを利用したデリバリーの注文について考えてみましょう。
デリバリー需要の拡大とアプリの利用の関係とは
日本においては、働く女性の増加や単身世代の増加、高齢化などの社会変化が著しく、それによって日本人の食事情も大きく変化してきました。
忙しい単身者や共働き家庭では、平日は総菜や弁当などのテイクアウトを利用したり、週末にはデリバリーを利用してゆっくりしたいという家庭も増えています。
また高齢者の中には安全面を考えて、買い物や料理をせずテイクアウトやデリバリーを活用している人もいます。
さらに新型コロナウィルスの流行によるリモートワークなどで、自宅で食事をする人が増えたり、飲食店での食事に不安を感じてデリバリーを利用する人が増えていて、さらにデリバリーの需要は大きくなっています。
アプリを使ったデリバリーの注文
出前を発祥とするデリバリーは昔は電話注文が一般的でした。
しかし最近ではスマホのアプリを使って注文するスタイルが一般的になっています。
スマホのアプリで注文すれば、はじめてのお店でも住所や電話番号などいろいろなやり取りをせずに済みますし、ほとんどが支払いまでアプリで終わるので、デリバリーをアプリで注文する方が気楽というお客様が増えています。
このような消費者の心理を考えると、アプリを利用した注文ができる飲食店のほうが有利になってきます。
では自分のお店でデリバリー営業を始めるにはどうしたらよいのでしょうか?
デリバリー代行業者に登録する!
大規模なチェーン店でなければ、お店独自のアプリを開発して配達員まで確保するのは現実的ではないので、最も手軽に始められるのがデリバリー代行業者(シェアデリバリーサービス)に登録するという方法です。
デリバリー代行業者は、配達という業務を代行してくれるほか、そのデリバリー代行業者のアプリを検索した人には自分のお店が表示されるので、より多くの人に自分のお店を認知してもらうことができます。
ですからたくさんの人が利用するアプリなら、その分集客効果を期待できます。
少し不便なところにあるお店だったとしても、デリバリーなら関係ありません。中身で勝負できます!
では最後にデリバリー代行業者をいくつかを簡単にご紹介します。
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Uber Eats (ウーバーイーツ)
2016年9月に始まったフードデリバリーサービス。
最低注文額がないので、一人前から注文できるところが魅力。
登録店舗は9月末の時点で1万4000店舗となっているが、現在はさらに増えている。
配達はUber Eats (ウーバーイーツ)に登録した個人が行っている。 -
出前館
インターネットデリバリーサービスの先駆け。
登録店舗数No.1で、30,000店舗以上利用可能。最低注文金額は各店舗で設定されていますが、1500円ほどが相場となっている。
配達は出前館が契約したスタッフが行なっている。 -
dデリバリー
NTTドコモが運営する宅配サービス。出前館と業務提携しているので出前館に登録している30,000店が利用可能。
ドコモユーザーはポイントでも支払える他、通話料とまとめて請求も可能です。ドコモ以外のユーザーもdアカウントを発行(無料)して利用することができる。
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楽天デリバリー
ネット通販の大手の楽天が運営しているデリバリーサービス。
2020年9月現在、約10,000店が出店している。
楽天ポイントが貯まる・使える便利なデリバリーサービスです。 -
LINEデリマ
LINEアプリから注文し、LINEポイントがたまる手軽さが人気。
2020年9月時点で、18,500店舗が登録中。
LINEの機能でお店のキャンペーン告知ができるので宣伝効果もある。 -
ファインダイン
「銀のさら」や「釜寅」を運営するライドオンエクスプレスホールディングスが運営。
選りすぐったレストランをラインナップ、という案内にあるようにクオリティの高い高級店も多いが、配達エリアは東京都市部や神奈川の一部となっている。
まとめ
出前からデリバリーへと変化を遂げてきた料理の配達サービスは、より利用しやすい注文システムへとさらに進化しています。
シェアデリバリーサービスの登場によって、自前で配達人員を用意できない飲食店もデリバリー営業を行いやすくなってきました。
しかしこうしたサービスを利用するには手数料がかかります。手数料など各社の比較についてはまた後程取り上げたいと思います。
デリバリー営業を行うに当たって、温かいものは温かく、冷たいものは冷たくお客様にお届けするには、お料理に合った包装容器が欠かせません。
お料理に合ったセンスの良い包装容器は、よく耳にする配達途中の汁漏れや中身の偏りなどのクレームを減らすことができ、またそのお店の顔にもなる宣伝ツールにもなります。
デリバリーやテイクアウトの容器選びに迷ったら、是非デリシャスフードパッケージまでご相談してみてください。
パッケージアドバイザーへのご相談はお問い合わせ窓口又はお電話にてお願いいたします。