2020年以来のパンデミックにより、感染症対策として、かつてなく使い捨て手袋が消費されています。
使い捨て手袋の素材には、ラテックス、ニトリル、ポリエチレンなど様々なものがあり、用途に応じて使い分けられています。
その中でも、指先のフィット感や強度などに優れたニトリル手袋は人気商品です。
ニトリル手袋の薄さやフィット感は、細かい作業に欠かせないポイントですが、手袋の薄さは破れやすさにつながります。
この記事ではニトリル手袋の特徴や、ニトリル手袋が破れやすい理由をまずご説明したいと思います。
さらに極薄なのに破けにくい、おすすめのニトリル手袋をご紹介します。
Contents
ニトリル手袋の特徴
ニトリル手袋とは、ニトリルゴムという石油系合成ゴムを原料とする使い捨て手袋のことです。
ニトリル手袋は、天然ゴムや塩化ビニール製の手袋に比較してフィット感が高く、引っ張りや突き刺しに強く、耐熱性・耐油性・耐薬品性に優れているという特徴があります。
使いやすいニトリル手袋の条件
ニトリル手袋が使用される場面から、使いやすいニトリル手袋の条件が観えてきます。
ニトリル手袋は、強度に優れており、引っ張りや突き刺しにも強いため、食肉、水産、農産物などの食品工場で使用されています。
そしてニトリル手袋の伸縮性やフィット感が素手のような感触を生むため、手先を使う作業が多い介護や医療の現場、飲食店の厨房でも汎用されています。
更に、耐油性、耐薬剤性に優れているので、オイルや薬品を扱う修理や機械作業、実験、塗装業などでも利用されています。
こうした作業をする際に、ポリエチレン手袋のようにゆとりがあると、ニトリル手袋のメリットがなくなってしまいます。
つまり使いやすいニトリル手袋とは、指先から手首までフィットして機能的、かつ破けにくいものです。
ニトリル手袋で困ること
優秀なニトリル手袋にもいくつかのデメリットがあります。
装着時に指先の感覚を保つためには手袋が薄いほうがいいわけですが、ぴったりサイズのニトリル手袋は、使用時に指先が破けてしまうことがあります。
ニトリル手袋は、その他の使い捨て手袋に比較して、割高な商品です。価格が安い商品を選んだとしても破けやすいのでは、経費の無駄ということになります。
ニトリル手袋が破けやすくなる理由
食品包装容器の業界では、近年製品の軽量化、薄肉化が進んでいます。それは、軽量化・薄肉化により、使用する石油の量を減らし、環境負荷を低減することができるからです。
この流れを受けてニトリル手袋も、従来よりも少ないニトリルゴムで作られるようになっています。
少ないゴムでできている手袋の薄さは、素手のような感覚にもつながっています。
しかし薄い手袋は破けやすい、というジレンマを抱えている方は多いのではないでしょうか。
そんな方にご紹介したいのが、薄くて丈夫な「スーパーストレッチニトリル手袋」です。
極薄なのに破けにくいお勧めのニトリル手袋
-
詳細を見る
-
詳細を見る
-
詳細を見る
-
詳細を見る
極薄なのに破けにくいスーパーストレッチニトリル手袋の三つの特徴
ここからは、スーパーストレッチニトリル手袋が極薄なのに破けにくい三つの理由をご説明いたします。
理由①「手袋の必要な個所ごとに厚みを変えている」
ニトリル手袋は、手の形をした型を合成ニトリルゴムの液体に浸して作ります。
そのため、普通は指先から手首までほぼ均一の厚さになります。しかし指先は頻繁に使用する部位なので、使用中に破けやすくなりがちです。
スーパーストレッチニトリル手袋は、型を合成ニトリルゴムの液体に浸す際に角度を変えることで、この問題を解決しました。
この角度を変えるという工程によって、手袋の部位ごとに厚さを変えることができるのです。
ちなみに摩耗しやすい指先は、手の平や手首付近の倍の厚さになっています。倍とはいえ、厚さの差はほんの60μmなので、装着時の使用感にはあまり影響しません。そしてこの60μmが破けにくさにつながります。
理由②伸張性が高いので手にフィットする
スーパーストレッチニトリル手袋は、伸張性に関する欧州基準CE認証を取得しており、伸縮性が優れています。
伸張性に優れているので、通常サイズよりもワンサイズ下のニトリル手袋を着用することをお勧めします。
そうすることで、一層のフィット感が得られ、細かい作業が容易になるでしょう。
理由③元医療用のため、柔らかく滑らかでごわごわしない
ニトリル手袋には、医療用に使用できるもの、食品衛生法に適合したものやそうでないものがあります。
そしてその種類によって硬さも異なります。
スーパーストレッチニトリル手袋は、元々医療用として開発されました。
ですから医療用の用途に合った柔らかなニトリル素材を使用した商品のため、ごわごわしません。
また、医療用として認可されるには、厚さ、引張力、伸び率など、地域によって定められた規格に合格する必要があります。
日本においてはJIS規格に当たりますが、アメリカにおいてはASTM、FDAという規格があります。
スーパーストレッチニトリル手袋は、以下の規格をクリアしています。
ASTM D6319 | 医療用ニトリル手袋の製造規格 |
---|---|
ASTM F1671 | 防護服材料のバリア性能に関する規格 |
FDA 510k | 医療機器を市販するための認可 |
作業ごとに使用する使い捨て手袋を変えてコストダウン
コロナ禍が続く中、使い捨て手袋は多くの業種において大量に消費されています。
毎日大量に使用するお店や工場では、使い捨て手袋のコストはかなりの額になるかもしれません。
作業によっては、ニトリル手袋よりも安価な手袋で十分な場合もあります。
ここではコストダウンを考えておられる方々のために、TPE手袋を検討してみることをお勧めいたします。
・TPE手袋がおススメ|今注目のニトリル手袋の代替品
・TPE手袋とはなんですか?その特長を詳しく解説!|使い捨て手袋の選び方
TPEとは、ゴムとプラスチックの特徴を併せ持った素材です。ポリエチレン手袋よりも伸縮性があるため手にフィットし、細かい作業にも使用できます。
ただし、TPE手袋の中には食品衛生法に不適合のものもありますので、事前に確認しましょう。
まとめ
この記事では、食品業界に欠かせないニトリル手袋についてご説明しました。
最近のニトリル手袋が破けやすいのはどうしてか、と感じておられる方は多いかもしれません。
薄くて破けにくい手袋を導入することで従業員の作業ストレスを軽減し、食品の安全性を向上させ、コストの無駄を省くことができます。
薄くても破けにくいニトリル手袋をお探しの方、またはより低コストの代替品をお探しの方は、是非デリシャスフードパッケージまでお問い合わせください。