コーヒースリーブとは、左の画像のように、熱い飲み物が入った紙コップの外側に巻いてある、紙や段ボールでできたカバーのことです。
数あるテイクアウトホットドリンクのメニューの中でも一番イメージされやすい”コーヒー”に付いていることが多いので”コーヒースリーブ”という名称で呼ばれることが多いですが、カバー自体は”スリーブ”という名称です。
”スリーブ”は「袖」という意味がありますが、熱々な飲み物に袖を通してお洋服を着せてあげる感じでイメージすると、裸の冷たい手もなんだかぽかぽかしてくる感じがします。

実は、このスリーブには「ザーフ」という正式名称があるのですが、一般的には「カップスリーブ」とか「ペーパースリーブ」のほうが広く使われています。
実際私たちの業界でもザーフではなく、スリーブ、コーヒースリーブと呼んでいます。

このコンテンツでは以下「スリーブ」で統一してお話していきたいと思います。

スリーブの歴史は1989年、ある男性の小さな出来事から始まりました。
彼はある日、オレゴン州ポートランドで、娘の学校へと向かう前にドライブスルーに立ち寄りコーヒーを買いました。
しかし彼は持っていたコップ落として膝の上にその熱いコーヒーを派手に零してしまいました・・
私だったら「コーヒー勿体ない・・」「火傷最悪・・」で物事が終わりますが、Jay Sorensenは、日常の小さなミスにとどまらず七転び八起き！
この経験からスリーブのアイデアが誕生し、1991年に形にされ実用化へと至ったのです。
そのためスリーブを最初に思いついた人はJay Sorensenという男性だと言われています。

保温効果と火傷予防効果

スリーブの効果として一番感じられるのは言うまでもなく「保温効果と火傷予防効果」です。
紙スリーブに使われている紙の素材の大体は段ボールですが、段ボール自体にも保温効果があります。
寒い冬で熱いものを熱いうちに飲みたい時、スリーブは飲み物の温度を保持してくれます。
またこのスリーブさえあれば、火傷を恐れずにカップを持って両手を温めることができるので安心です。

飲み物と私たちの手を温めてくれる効果だけでなく、
お洒落なデザインのスリーブによる見た目効果と宣伝効果も抜群です！

写真のようにコーヒーショップ等では、オリジナルデザインの紙コップを作る代わりに、またはオリジナルデザインの紙コップに加えて、オリジナルデザインのスリーブを作り、若者をターゲットにしてインスタ映えを狙ったり、お店オリジナルのロゴで宣伝効果を発揮することも出来ます。

またオリジナルデザインのスリーブを使って提供することで、再利用を考える人もいるかもしれません。
実際に私は、旅行先で行ったカフェのロゴが書かれているスリーブ等はコレクションしたり、再利用することがあります。
もしもあなたのお店のスリーブを再利用されていたら、知らぬ間に宣伝効果になっているかもしれません・・
こんな攻略もありかも知れませんね！