今、飲食店にとってテイクアウト・デリバリーは欠かせないものとなっています。
コロナウイルスの影響によって実際にお店に足を運んでくださるお客様が減少し、しかも政府からは営業時間の短縮が求められています。
さらには営業するとしてもソーシャルディスタンスを考えた店舗運営によって、店舗稼働率の低下も起きているからです。
ですから当初より考えていた店内運営だけでは、今までの売り上げを確保するには限界があります。
さらに飲食店には大切な従業員もいるかもしれませんし、自分にも大切な家族がいるかもしれません。
今飲食店は、店内の席数に関係なくテイクアウト・デリバリーがどうしても必要となっているのです。
しかし今まで店内での飲食のみ提供してきた飲食店にとっては、新たにテイクアウト・デリバリー事業を行うとなるとたくさんの課題が出てきます。
ではテイクアウト・デリバリー事業を行うにはどんな課題があるのでしょうか?
また、その課題をどのように克服してテイクアウト・デリバリー事業を拡大していけるのでしょうか。
考えていきたいと思います。
Contents
テイクアウト・デリバリーで生じる課題
敵を知り己を知れば百戦危うからずといいます。
これは、いわずと知れた、兵法で有名な『孫子』の一節です。
この言葉の意味は、敵の実力と、自分の実力と、両方をきちんと知っていたら、戦(いくさ)において負けることはないという意味になります。
テイクアウト・デリバリー事業は戦(いくさ)ではありませんが、ある意味生き残りという意味では戦(いくさ)に似たものがあります。
ですから、まずは、飲食店がテイクアウト・デリバリーを始める時にどんな課題があるのか考えてみましょう。
- どうやってテイクアウト・デリバリーの注文をとればいいのか。
- どうやって注文されたデリバリーをお客さまのもとに運んだらよいのか。
- どのようなテイクアウト・デリバリー容器を使えばいいのか。
- どうしたらもっと多くの人にお店のことを知ってもらえるのか。
- お店自慢の料理をテイクアウト・デリバリーメニューで活用したい。
- テイクアウト・デリバリーをやりつつ、なるべく儲けを大きくしたい
- どうやったらテイクアウト・デリバリーをやりつつ、お店に来てもらえるのか
など様々な課題を挙げることができます。
この中で最初にクリアしておくべき課題は、容器選びです。
テイクアウト・デリバリーの○つの課題を一挙解決
課題①:賢いテイクアウト・デリバリー容器の選定
たくさんの課題に手を付ける前にクリアしたい課題が、テイクアウト・デリバリーの容器問題です。
テイクアウト・デリバリー容器を先に考えておくのと考えないのとでは、後々大きな差が出てきます。
例えば、配達手段を整えてテイクアウトやデリバリーの注文が取れたとしても、容器をちゃんと考えていないならお客様のもとに料理が届いたときに盛り付けが崩れていたり、汁漏れしていたという結果になってしまいます。
さらにメニューをしっかりと考えた後に、テイクアウト・デリバリー容器を考えたら「料理に合うテイクアウト・デリバリー容器が無かった・・・」なんてことも良く聞く話です。
これらが生じた結果どうなると思いますか?
その結果お客様の満足度が下がり、また注文しようとは思っていただけなくなってしまいます。
さらに自分も不完全な料理を販売することになり、しかも結果もでない・・・・
もうテイクアウト・デリバリーをやるのも嫌になってしまうかもしれません。
それだけだったらまだ良いのですが、今はネット社会ですから、お店の評価に悪い評判などをインターネット上に書かれてしまうと、お店の経営にも大きなダメージになってしまいます。
テイクアウト・デリバリー容器は料理の見た目というもっとも評価に直結しやすいところです。
まずは販売する料理を大まかに考え、その後その料理に合ったテイクアウト・デリバリー容器を考えるのであれば、その点もクリアできます。
ですからテイクアウト・デリバリーの容器選びという課題は最初に攻略しておきましょう。
テイクアウト・デリバリーにおいて容器の選定は大切です。
前述したように、テイクアウト・デリバリーの成功の可否はどんな容器を使うかによって大きく左右されます。
たとえば料理を愛し、自分の料理を愛するお客さまを大切にするシェフや店長は、温かく美味しいものを食べて貰いたいと思っています。
そのような飲食店にとっては、出来立ての味をお客さまにお届けできるか、またお客様に満足していただけるかはとても大切なのではないでしょうか。
ですから温かく食べるメニューをテイクアウト・デリバリーメニューとして販売する場合は、電子レンジ対応容器を使いましょう。
さらに、汁物の場合は運搬の途中で多少傾いても汁漏れしないように、内勘合蓋の容器を使いましょう。
さらに、電子レンジで温める時間にもよるのですが、温める時間が長ければ長いほど容器が熱くて持てなくなるような素材は避けたいものです。
しかし、このような条件で考えると、どうしても気に入った容器がない場合もありますよね。
そのようなときは、まず妥協できる優先順位を定めましょう。
容器の素材でしょうか。
色・デザインでしょうか。
蓋の形状でしょうか。
もし蓋の形状を内篏合ではなく、外篏合にするならば、その他の条件がマッチする場合はどうしたら良いでしょうか。
そんな時は気に入った外篏合蓋の容器を使用しても大丈夫です。
その際は中の汁物が漏れないように、必ず蓋の下にラップをし、蓋をすることをおススメします。
メニューによっては上蓋の上からラップをしてしまいましょう。
とにかく中の汁物がこぼれないことは重要です。
また、容器を選ぶ際には、ターゲットとする客層に好印象を与える容器を選ぶことも大切です。
ターゲットと想定される客層は女性でしょうか。
それともハイソサエティー層でしょうか。
もし環境などに敏感な層だとしたら、例えば、バイオマスプラスチックを使用した環境に優しい容器や、女性ならオシャレな紙製のクラフトランチボックスなど、いろいろな選択肢があります。
オシャレに敏感な客層に人気の、テーパークラフトランチボックスは、紙でありながら耐水耐油、しかも電子レンジOK、オーブンは160度で40分検証済みとかなりの高機能です。
詳しくはエコでおしゃれなクラフトランチボックス|オススメのクラフト容器をご覧ください。
テイクアウト・デリバリーの課題を解決!
テイクアウト・デリバリーの注文と配達は外部業者を使う
テイクアウト・デリバリーを注文してもらうには、まずは自分のお店がテイクアウトやデリバリーの営業をしていること宣伝しなければなりせん。
しかし自前で広く宣伝するにはかなりの販促費がかかってきますが、今はスマホのアプリを利用したテイクアウトやデリバリーの事前注文アプリがありますのでこれを利用しましょう。
例えばテイクアウトの事前注文アプリには、楽天リアルタイムテイクアウトやmenu(メニュー)、食べログテイクアウトなどがあります。
またデリバリーでは、注文と決済、配達まで行うUberEatsや出前館などの代行業者を利用することができます。
もし自分のお店で配達を行うとなると、人件費や配達に使用する車両、その保険などかなりハードルが高くなります。
確かに外部業者を利用すると手数料はかかりますが、多くの人が利用するアプリならより多くのお客様に自分のお店が知ってもらえるので効率的な集客ができます。
また、統一された注文システムなので、お客さまが注文する際に見やすく分かりやすいというメリットもあります。
詳しくはデリバリーを始める!|デリバリー代行業者を活用するをご覧ください。
原価率の向上
飲食店が営業を続けていくためには、単に売上金額を増やすだけではなく、原価率を下げて利益を多く出さなければなりません。
そのためにできることはたくさんありますが、一つの方法として、なるべく同じ食材を使いメニューの食材ロスを減らすことで、純利益をあげることができます。
また、食材に限らず、包装容器や消耗品などの仕入れ先を時々見直し、少しでも安く仕入れられるところがないか探してみることは大切です。
また、特にデリバリーの注文・配達をUberEatsなどの外部業者に委託した場合、売上金額の35%+消費税を手数料で支払う必要があります。
ですから、その分を考慮に入れた価格設定をしなければ利益を出すことができません。
しかしウーバーイーツ(Uber Eats)では、実店舗で提供しているものと同じメニューの場合は、料理の値段を同じに設定しなければなりません。これは困る・・・と思いますか?
でも!メニューやセット内容が異なる『ウーバーイーツ(Uber Eats)用メニュー』を作ってしまえば、価格はお店が自由に決めることができます。
例えば800円で提供しているランチに、何か一品副菜をプラスして1200円に価格を設定すれば、利益率を維持することが可能になります。
もちろん、価格に見合った魅力的なデリバリーメニューであることが第一条件です!
リピーターや口コミで注文を増やす
一度お店を利用してくれたお客様には、是非また利用していただきたいものです。
そのためにどんな工夫ができるでしょうか?
例えば、テイクアウト・デリバリーの商品にお店のチラシなどを同梱すると、また注文してみようかなと思っていただけるかもしれません。またチラシがあると、テイクアウトしたランチを職場で食べるお客様が、ここおいしいよ、と同僚に口コミで知らせてくれるかもしれまん。
また、最近はなんでもスマホの時代なので、お店のWEBサイトを紹介し来店を促すこともできます。
Webサイトまですぐに手が回らない!というお店の場合は、インスタグラムを紹介するだけでも効果があります。
その場合も、メニューの紹介や旬の食材などの情報を頻繁にするように心がけましょう。
WEBサイトでお知らせ
注文や配達を外部業者に委託したとしても、やはり自前のWEBサイトを持っているお店は有利です。
なぜなら、外部業者に委託すると多くのお客様に見ていただける反面、画一化されたフォームの中でしかお店の情報を伝えることができません。
しかしお店独自のWebサイトがあれば、お客様にたくさんお店の魅力を伝えることができるからです。
昔に比べて今はネットでお店の外観や中の写真、メニューやその料金、口コミまで、たくさんの情報を調べてからお店に行く時代です。
ですから、まだお店に来ていない方にお店に来ていただくためには、WEBサイトによってお店の見える化をして宣伝することが大切なのです。
そこで自身のことやお店のこと、メニューの作り方などを合わせて伝えることでお店のファンになってくれるかもしれません。
しかし、ファン作りとWEBサイトのSEOとは少し違います。
WEBサイトのSEOとは「Search Engine Optimization」の略で、あなたのWebサイトの成果を向上させる施策全般のことです。
これにはコツが必要です。なんだか難しそうですか?!
デリシャスフードパッケージのパッケージアドバイザーこのSEOのこともよく知っていますので、ぜひお尋ねください。
まとめ
これからますます需要が増えていきそうなテイクアウトやデリバリーですが、息の長い経営をしていくためにはスタートが大切です。
課題に取り組んで、選ばれるお店を目指しましょう。
そしてお客様の動向や評価から改善点を見つけて調整していくなら、お店のファンを獲得して安定した経営を行って行けるようになるでしょう。