「萌え断」・・・最近聞くようになった言葉です。
この「萌え断」とは、食品の断面の美しさに萌えること。
2020年頃よりブームになっているフルーツサンドでよく使われている言葉です。
まさにこの言葉がフルーツサンドがブームになった理由を表しているのかもしれません。
大きなイチゴやキウイなどをたっぷり使用したフルーツサンド。
まん丸のミカンの断面がそのまま見えるフルーツサンドなど、見た目を一言でいうとまさに「萌え断」。
最近のフルーツサンドブームに代表されるように今ブームになるものは、見た目が印象的なものが話題になっています。
その理由は各種画像をアップできるSNSの普及が背景にあります。
それらInstagramやTwitter、TikTokなどのSNSの普及によって、昨今よりフォトジェニックな食べ物や商品に話題が集まるようになりました。
その中には残念ながら一時的に人気が高まったとしても、一年くらいでブームが過ぎてしまう食べ物もあります。
しかしフルーツサンドは一時期のような行列はなくなりましたが、今でもコロナ禍に家で楽しめるおやつや、ちょっとした手土産などにまだまだ大人気です。
実はフルーツサンドは最近のSNSの普及によって作られ、有名になった食べ物ではありません。
フルーツサンドはずっと昔から日本人に親しまれてきた食べ物なんです。
このフルーツサンドが日本人の好まれるのはなぜなのでしょうか。
フルーツサンドはいつ頃できたのでしょうか。
このコンテンツでは、フルーツサンドの昔と今、そしてフルーツサンドのテイクアウトで使用できる容器について取り上げていきたいと思います。
Contents
フルーツサンドはいつ始まったのでしょうか
最近話題のフルーツサンドのお店は、果物屋さんが開いているお店が多いようです。
何せフルーツサンドは新鮮でおいしいフルーツが主役ですから、美味しい果物を安く手に入れられる果物屋さんは有利です。
この日本でフルーツサンドのを提供し始めたのも、やはり果物屋さんでした。
果物(フルーツ)は、昭和の終わり頃まで、日本の手土産の主役でした。
今でも様々なお見舞いにフルーツを持参される方は多いのではないでしょうか。
『千疋屋』『高野』『西村』・・・今でもブランド力のある果物屋さんです。
これら果物屋さんは売り物の果物を使ったケーキやジュースを出すフルーツパーラーとしても有名ですね。
ですからフルーツサンドの発祥はこの日本だといわれていますが、そのフルーツサンドの発祥の地に関しては諸説入り乱れています。
たとえば京都には『フルーツサンド』を定番とする喫茶店が多いことから京都を発祥とする説もあります。
しかし江戸時代後期に、贈答用の高価な果物を扱っていた「千疋屋」が、1868年(明治元年)に日本で初めて現在のフルーツパーラーをオープンし、その際にそのメニューの中にフルーツサンドをあったため、東京の千疋屋をフルーツサンドの発祥とする説や、1885年(明治18年)創業の「新宿高野」が1926年(大正15年)に開いたフルーツパーラーにもフルーツサンドがメニューの中にあったことからもフルーツサンドの発祥の地を東京であるとする説もあります。
いずれにしてもその発祥の地は日本としかはっきりとしてはおらず、詳しいことは分かっていないそうです。
いずれにしても、当時まだ高級品でハイカラな食べ物であった果物(フルーツ)が無駄にならないように、しかもより多くの人に親しんでもらうため、果物をパンにはさみフルーツサンドにして提供したのが最初と言われています。
確かに庶民には高価な果物を丸ごと一個は手が出なくても、小さくカットした果物を使用したフルーツサンドなら、素敵なおやつとして食べられたのかもしれません。
もしかしたら、大正・戦前の昭和の時代のフルーツサンドは、ケーキ未満の『ちょっとしたぜいたく品』だったのかもしれません。
理由はともかく、最近ブームになったフルーツサンドは、日本老舗のフルーツパーラー発祥の、由緒正しい日本のおやつということになります。
そう考えるとよりフルーツサンドが身近に感じてきますね。
しかもフルーツサンドは見た目からも日本人好みなのです。
フルーツサンドが人気の理由とはなんですか?
食べ物を切った時の美しい断面を楽しむ「萌え断」という言葉があるそうです。
SNSでは「#萌え断」のハッシュタグと一緒に、サンドイッチやおにぎり、ケーキなどの写真がたくさん投稿されています。
日本では、料理を五感で楽しみ、目でも楽しむという文化があります。
もちろん美しい盛り付けにこだわる料理は海外にもたくさんありますが、切った時の断面の美しさを求めるのは日本が一番なのではないかと感じます。
太巻き寿司や市松揚げ、金太郎飴のような芸術的なお菓子までいろいろあり、そこからは見た人を楽しませようという作り手の心意気を感じます。
フルーツサンドはまさにその萌え断といえます。
その萌え断にフルーツサンドが乗っかったともいえますが、その萌え断ブームはいつから生じたのでしょうか。
この切断面の美しさを楽しむ「萌え断」ブームの傾向は、2015年頃から、具材に凝った『飾り巻き寿司』や、海苔でふわっと巻いただけのおにぎり『おにぎらず』が、断面の美しさで人気を呼んだところから始まったといわれています。
その頃はInstagramブームの真っ最中!
とくに『おにぎらず』は、「握らないおにぎり」として2014年頃から、突然クックパッドの人気メニューの中にランクインするようになったようです。
その後、具沢山のボリュームのあるサンドイッチ「沼サン」が有名になり、サンドイッチ界が一気に注目を浴びるようになり、その後タピオカブームが終わりを迎えた2019年頃よりフルーツサンドの萌え断ブームが訪れたといわれています。
フルーツサンドは気軽に買える価格にもかかわらず、手土産などで人気なのは、フルーツサンドが味だけではなく見た目の美しさ、芸術性まで含めた魅力があるからなのでしょう。
美味しいフルーツサンドに欠かせない3つの秘訣
今はフルーツサンドをお店のメニューに取り入れる丁度よい時期と言えます。
なぜならば今はSNSの普及により、とくにフルーツサンドのメインターゲットともいえる若い女性の目に触れやすい時代ともいえます。
昔より果物(フルーツ)の品種改良が進んでより甘くなり、さらにクリームも進化したおかげで、昔よりフルーツサンドの味が格段によくなっています。
また配送システムが国際的なものとなっているため海外の果物(フルーツ)も簡単に手に入るようにもなっているのです。
さらにフルーツサンドに必要なパンの質も近年かなり上がっています。
このような状況ゆえにフルーツの良い仕入れルートがあるのであれば、フルーツサンドをお店のメニューに取り入れるチャンスと言えるのです。
ではどのようにしたら美味しいフルーツサンドをお店のメニューとして取り入れることができるでしょうか。
美味しいフルーツサンドに欠かせない代表的な3つの秘訣を特集したいと思います。
秘訣①:パンも大事なフルーツサンド
カラフルで美しいフルーツサンドですから、食べる時には当然「おいしい!」という感動を期待してしまいます。
わたくしもいろいろなお店のフルーツサンドを食べましたが、残念ながら食べた時に「あれ?」と感じるフルーツサンドもありました。
そのようなフルーツサンドは、大抵パンが水っぽいフルーツサンドです。
フルーツサンドは果物がおいしいだけではなく、フルーツを挟むパンもとても重要なのです。
フォトジェニック、インスタ映えを狙って果物の比率が高いということは、それだけ果物から出てくる水分も多くなるということです。
特に作ってから時間が経過するに連れて、包装の中で水分が結露してそのためパンが水っぽくなりやすいようです。
そのためせっかくのフルーツサンドのパンがグチョグチョになってしまうのです。
ですからお店によってはしっかりした生地のパンを使用しています。
ちなみに私が食べておいしかったフルーツサンドは、しっかりとした生地のパンを使用し、さらに間に薄いスポーンジケーキがサンドしてありました。
さらに弊社のお客様の人気フルーツサンド店は、このパンにお金をしっかりとかけています。
ですからそのフルーツサンドは、美味しいと表参道でも人気のお店です。
やはり五感で食べる日本人は「触感」「歯ごたえ」も楽しみます。
ですからフルーツも重要なアイテムですが、それを包むパンも非常に重要なアイテムということになります。
秘訣②:フルーツサンドは容器もおしゃれに!
フルーツサンドはケーキと同じくらいの価格のものもあり、ちょっとした手土産としても人気なので、オシャレな包装容器が喜ばれます。
しかしそれがゆえ注意しなければならないことがあります。
フルーツサンドは柔らかく、切った断面が崩れないよう持ち運ぶ必要があるため、ある程度包装容器・資材に強度が求められるのです。
それゆえ手土産、テイクアウトとしての利用率が高いフルーツサンドのお店では、型崩れしにくいケースタイプがオススメです。
左の写真は、フルーツサンドが一つ一つが紙のケースに入っていて、フィルムを剥いて紙のケースを持って食べられる包装です。
手を汚さずに食べられるので手土産として好評でした。
ちなみにこのお店ではプレゼント用に4個入り/8個入りの箱がありました。(写真は上に掲載)
その箱はマイクロフルートという薄い段ボールの紙を使用しており、持ち運びに関して非常に考えた形状をしています。
秘訣③:フィルム包装はオリジナル感が大事
コストを考えると、採用しやすいのは通常のサンドイッチと同じ透明のフィルムです。
透明フィルムはコストが低く抑えられますが、コンビニなどのフルーツサンドも透明フィルムを使用しているので、安っぽく見えてしまいがちです。
ですからその透明のフィルムにオリジナル感を出すことが大切です。
ワンポイントでお店のシールを貼ったりすると手作り感が出ますし、お店を覚えてもらいやすいかもしれません。
フルーツサンドは生ものなので、暑い季節は保冷材の用意も忘れずにしましょう。
そうそう、その保冷材にもお店に合った保冷剤があることをご存じでしょうか。
そのような保冷材も弊社のパッケージアドバイザーに聞くとアドバイスをしてくれますので、お尋ねください。
まとめ
切り口にこだわったきれいなフルーツサンドは、特別感がありながらケーキよりも手軽なおやつとしていろいろな年代の人に人気です。
おいしいフルーツサンドの条件は、新鮮なフルーツとパンのバランスとも言えます。
そして、柔らかいフルーツサンドをきれいに陳列し、お客様が安心して持ち帰ることができるように考えた包装も大切です。
オシャレで安心なフルーツサンドの包装容器をお探しの方は、是非デリシャスフードパッケージまでご連絡ください。
デリシャスフードパッケージでは、環境に配慮した様々なエコ容器もご提案しています。