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麺類編|テイクアウト・デリバリー使い捨て容器の3つの選び方
kanako質問ガール

今日のランチにウーバーイーツ(Uber Eats)でトムヤムクンのデリバリーを頼んでみたんです。
だけど・・・
トムヤムクンの麺とスープがスーパーで無料で配られているような薄いポリ袋に入っていたんです。

これなら汁がこぼれることはないのかもしれないけど、見た目悪いし冷めちゃうし、もっと他にいい容器はないんですか?

NORIHITOお答えボーイ

あらら・・・それは残念でしたね。
日本人は、ご飯を五感を使って食事をすることに敏感な民族だからなお一層残念だよね。

とくに最近麺類のデリバリー注文が多くなっていますが、やっぱり食事は見た目も大事ですよね。
では麺類のデリバリーやテイクアウト容器を選ぶポイントを一緒に考えてみましょう。

麺類の歴史とは

製麵
Freepik – jp.freepik.com によって作成された food 写真

考えてみると麺類はとても不思議な食べ物です。
なぜならばアジアの多くの国々の人々は種類や形状は異なるにしても、同じように細長い麵の形状にしたものを食べています。
そして、シルクロードの果てと考えられている遥か向こうの国イタリアではパスタ。
欧州の国でさえも麵の形状のものが生活の中に取り入れられています。
こんなにも世界中の人々を魅了してやまない麺類は、いったいどこからきたのでしょう?
まずは麺類の歴史について考えてみたいと思います。

麺とはなんでしょうか。
麺とは穀類の粉(主に小麦粉、蕎麦粉、米粉や豆など)に水、塩などを加えてこねた後細長く成形した食べ物で、前述のように多くの国で主食とされています。

この麺類の発祥の地としてはさまざまな説があります。
たとえば麺の発祥の地として中国やイタリア、そしてアラブ地方という説もありますが、実のところ麺の発祥の地ははっきりとは分かっていません。

しかし考古学的な証拠として明確なものはあります。
麺類を食べていた最も古い痕跡が発掘されたのは中国の北西部の黄河上流域の台地にある遺跡青海省にある4000年前の遺跡からです。
その遺跡で見つかった麺は粟かキビで作られていました。

中国に小麦が伝わったのは前漢(紀元前1世紀前後)時代に西方との交易路が開けてからであると言われています。
その中国で小麦の製粉が始まるのは、回転式のすり臼が現れてからと考えられており、『中国の食文化』の歴史によるといきなり完成された形のすり臼が現れるので、すり臼の発明は中国ではなく西方から伝来したものと考えられています。

そしてその時代以降、小麦の栽培と製粉技術が中国にもたらされ、その小麦がそれまでにも存在していた製麺技術に応用されたと考えられています。

ちなみに中国語で麺食(面食)というと細長い麺類だけではなく、餃子や肉まんなどの小麦粉や蕎麦粉で包んだ食べ物も含まれるそうです。

一方、シルクロードの最果ての国古代ローマ、つまり現代のイタリア料理の主要要素の一つパスタも小麦で作られています。
そのパスタは地中海沿岸の地域から広まったと考えられています。

日本の麺類の歴史とは

うどん そうめん ひやむぎ

麺の起源とその大まかな伝播について考えました。
しかし「うどん・そうめん・ひやむぎ・そば…」麺は日本の食文化にも昔から根付いています。
このような麺類は日本にどのように伝わったのでしょうか。
日本人はいつごろから麺類を食べるようになったのでしょうか?
次に日本の麺類の歴史について考えてみましょう。

中国から日本に小麦粉が伝わったのは弥生時代中期からでその頃から何らかの型で小麦が食用に使われていたことが判っています。
そして麺の製麺技術は、その後遣唐使によって伝わったといわれています。
前述のように、中国に小麦が伝わった時期を考えるのであれば、小麦は中国に伝わった後比較的早い時期に日本にも伝わったと考えられています。
ちなみに、大麦の日本への伝来は縄文時代の後期の頃、つまり小麦の伝来より少し早い時期に中国から日本に伝えられたと考えられています。

しかしいくら小麦があったとしても、それで直ぐに麺にあるわけではありません。
小麦を粉に変え、さらに加工する道具(臼)を使った製粉する技術が伴わないと、麺として食することができないのです。
この日本においてその製粉技術は、中国より弥生時代に稲作とともにつき臼が伝えられたことにより製粉することができるようになっていました。
日本には古来より製粉技術はあったのです。
そして製粉技術はその後幾千年にわたって改良され今日に至っています。

では製麺技術が日本に伝えられたのはいつなのでしょうか。
その起源は奈良時代にあるといわれています。
遣唐使が派遣された奈良時代に唐から輸入された菓子餅(唐菓子ともいう)14種の中にある索餅(さくべい)、餛飩(こんとん)餺飥(はくたく)は、今日のそうめん、うどん等の麺類と密接な関係があるとみられています。

たとえば日本で古くからある麵類には、そうめん、うどん、ひやむぎがあります。
平安時代には「はくたく」と呼ばれる平たい麺を貴族たちが食べていた記録があり、これが今の「ほうとう」の始まりと言われています。

さらに蕎麦は奈良時代以前に日本に伝わりました。
蕎麦粉を練って茹でたそばがきから「蕎麦切り」と呼ばれる麺の形になったのは江戸時代で、脚気に効果があるということで庶民にも急速に広まりました。
その頃ビタミンBの不足で生じる病脚気が「江戸患い」と呼ばれ、蕎麦をよく食べている人は江戸患いにかかりにくいという噂が盛んに流れたためである。
確かに蕎麦にはビタミンB1とB2が入っており、それが脚気の薬になったのです。

話題は元に戻りますが、同じ麺類でも、西日本では小麦粉から作ったうどんが主流で、江戸を中心とする東日本では蕎麦が一般的でした。

そして日本人の大好きなラーメンは、室町時代に僧侶が中国の書物を見て「経帯麺」という料理を作ったことが記録されています。これは小麦粉にかん水を入れて作るもので、今のラーメンとみられています。

ちなみにラーメンとうどんの違いは、「かん水」が入っているかの違いです。
「かん水」とは炭酸ナトリウムなどのアルカリ成分で、粉(梘粉)と水溶液(水梘)があります。
かん水が小麦と作用するとあの独特のコシが生まれ、また麺の色に黄色みが出ます。

今ではうどん、蕎麦、ラーメン、パスタの他、ビーフンやフォーなど米粉の麺も人気ですね。

出前からデリバリーへ

大まかな麺類の歴史について考えてきましたが、次にどのようにその麺類が日本で受け入れられていったのかを考えたいと思います。

日本では昔から蕎麦やうどん、ラーメンなどの麺類が出前の定番メニューとなってきました。
記憶にある人は多いと思いますが、今や見ることがなくなった屋台(やたい)の定番メニューも麺類がほとんどだったのです。
しかし今ではパスタやつけ麺、まぜそば、担々麺、そして私の好きなトムヤムクンやフォーまで、出前、今はデリバリーで注文できます。

特に、新型コロナウィルスが流行してから苦境が続く飲食店が、お店にお客さまを満席にできないのであれば・・・とデリバリーやテイクアウトを始めるケースが増えています。
それは外出自粛などで外食を控える人たちにとっても朗報となり、デリバリーは以前よりも身近になったのです。

しかし、麺類のデリバリーやテイクアウトでお客様に満足していただくには、麺類にピッタリの使い捨て容器を選ぶ必要があります。
なぜならば、ほとんどの麺類には「汁(スープ)」がつきものだからです。
持って帰ったり運んだりすれば、その「汁(スープ)」は液体のため漏れたり、こぼれたりする可能性があります。
さらに日本人は特に食事を五感ですることを重視する民族です。
ただ容器に入れる、「汁(スープ)」を別にする、「汁(スープ)」を容器に入れるだけでは美味しさが半減してしまいます。

なので、麺類のデリバリーやテイクアウトでお客様に満足していただくには、とりわけ麺類にピッタリの使い捨て容器を選ぶ必要があるのです。

では次に、麺類の使い捨て容器を選ぶ際のポイントについて考えましょう。

考える

麺類にピッタリの使い捨て容器を選ぶ3つのポイント

デリバリー・テイクアウトの容器を選ぶ際のポイントはいくつかありますが、特に料理を美味しくきれいにお届けすること、注文されるお客様が求めていることを意識した容器選びが重要です。

例えばお店のデリバリー・テイクアウトを利用する客層はサラリーマンや学生が多いでしょうか?年配の方や女性が多いでしょうか?

自分の店の客層によって、そのお客さまは安くて量が多いことを求めているのか、キレイな盛付けやおしゃれな雰囲気に惹かれるかなど、選ぶ容器が異なっていきます。

さらに、お客様は家や会社で食べる方が多いのでしょうか、テイクアウトしたものを公園や車の中で食べるのかなども考えることができます。
もし家や会社で食べるなら、電子レンジでの温め直しができる電子レンジ対応の容器が喜ばれます。
しかし、外で食べる人が多い場合には、冷めにくくて手に持った時に滑りにくく、そして熱く感じすぎない容器が快適です。

いかがでしょうか。
自分のお店の麺類のメニューを注文されるお客さまの大まかな層が想像できるでしょうか?!
このようなことを考えたうえで、麺類のデリバリー・テイクアウトに重要な3つの点について考えてみましょう。

麺類のデリバリー・テイクアウトで難しいのは、以下の3つの点です。
①麺が水分を含んで伸びてしまうこと、②配達や持ち帰りの際にスープがこぼれること、③食べるまでに冷めてしまうという3点があります。

ではそれぞれのポイントにどのように対策をすれば良いのでしょうか?
まずは「①麺が水分を含んで伸びてしまうこと」から考えてみたいと思います。

ポイント①:麺が水分を含んで伸びてしまうことへの対策

麺類とスープを分けられる一体型容器がオススメ!

麺類 ラーメン 容器
中皿に麺と具を盛付ける

麺類のデリバリーで押さえておきたい一つ目の点、麺が水分を含んで伸びてしまうことへの対策は、汁物は麺とスープを別にすることです。

通常お店で提供する麺類のほとんどは(つけ麺などが除く)、スープと麺は一緒に入っていると思います。
しかしテイクアウトやデリバリーではお店と同じようにお届けすることができません。
なぜならばテイクアウトやデリバリーではお届けして食べるまでにある程度の時間がかかります。
ですからその間に麺が水分を含んで伸びてしまうからです。

ですから麺が伸びるのを防ぐために、ほとんどのお店がスープと麺を別の容器に入れています。
しかし麺とスープを別の容器に分けて配達または持ち帰ってもらうと容器が複数になり、運ぶ際に不安定になるという心配があります。
これに加えてラーメンのように具材も別にすると、お客さまが「イザ食べる!」という時に盛付けなどに手間がかかるという難点があります。

これらを解決してくれるのが、画像のようなどんぶり型の本体にスープ、その上に麺と具を盛付ける中皿のある容器です。

このおかげで盛り付けの作業性が大幅にアップし、容器が一つで済むので持ち帰りや配達時の安定性が向上しました。
さらに到着した時の見た目はいかがでしょうか。
まさにお店でみるように美味しそうに見えるのではないでしょうか。
まさに一石二鳥です。

kanako質問ガール

この容器なら、スープと麺を分けられて見た目もおいしそう!

ポイント②:配達や持ち帰りの際にスープがこぼれることへの対策

汁漏れを防ぐ内篏合蓋が必須!

内篏合蓋
汁漏れしにくい内篏合蓋の容器

スープの汁漏れはデリバリーに付き物のトラブルです。
配達されたときに袋の中にスープがこぼれていると、テーブルや服を汚す可能性がありますし、こぼれた分スープが少なくなってしまいます。

このような麺類のデリバリーで押さえておきたい二つ目の点、配達や持ち帰りの際にスープがこぼれることへの対策は、汁漏れを防ぐ内篏合蓋の容器を選ぶことです。

そうです。汁漏れを防ぐためには、内篏合蓋の容器がオススメなんです。

内篏合蓋とは、画像のように容器の内側でフタがピタッと閉まるものです。
ですから万が一持ち運ぶ際に容器が傾いたとしても汁(スープ)が容器の外側に回り込んで知る漏れするのを防ぎます。

たった蓋の形状を工夫するだけで、配達や持ち帰りの際にスープがこぼれることへの対策ができるのです。

NORIHITOお答えボーイ

ほんの一工夫で、お悩みが解決してしまうんだよ!

ポイント③:食べるまでに冷めてしまうことへの対策

保温性が高いまたはレンジ対応の容器を選ぶ!

ラーメンでもうどんでも、湯気の立った熱いスープがおいしさの条件です。
そのためには、保温効果に優れた素材の容器を選ぶことが大切です。

最後、3つ目の麺類のデリバリーで押さえておきたい点、食べるまでに冷めてしまうことへの対策は、保温性が高いまたはレンジ対応の容器を選ぶということです。

保温効果のある容器には、発泡素材のポリスチレン(PSP)があります。
通常PSPは耐熱温度が85℃程度で電子レンジでは使用できませんが、発泡素材なので冷めにくく、手に持った時に熱が伝わりにくいのでやけどの心配がありません。
この容器はかなり普及しているため、価格もお安いです。

もし電子レンジでの温めが可能な容器を選ぶなら、耐熱PSPという素材があります。
その名の通り耐熱性が優れていて、耐熱温度が100℃から110℃となっていて電子レンジ対応となっています。

さらにPPFという素材で作られている同様の商品もございます。
それはPPFとはポリプロピレンにフィラー(無機充填材)を含有しているため、耐熱性が高く、電子レンジに利用できます。
しかし発泡とは違い電子レンジにかけた直後に直接触れてしまうと手が熱く感じてしまい、直ぐに持てないかもしれませんので、その点は注意です。

この2つの素材でできている容器は、電子レンジでチンすることが可能ですが、発泡素材のポリスチレン(PSP)と比較して価格は高くなります。

このように電子レンジで温めができる容器なら、スープの中に麺を入れてレンジで加熱するということが可能となります。

kanako質問ガール

熱いものは熱く!
冷たいものは冷たく食べたいですよね。
しかも目でも楽しめれば美味しさ倍増!!

オススメの麺類の使い捨て容器

汁ものに最適の一体型容器

KNB
ケーピープラテックKNBシリーズ

前述したポイント①から③の機能をすべて取り入れた一体型容器に、KNBシリーズがあります。(ケーピープラテックKNBシリーズ)
この容器は蓋、中皿、本体セパレートの3層構造になっており、上段に麺と具、下段にスープを分けることができるため、一つの容器で料理を提供できます。
また、保温性が高く電子レンジでの温めもできる耐熱PSPを使用しています。

蓋はもちろん汁漏れしにくい内外篏合蓋を採用、赤、黒、アイボリーと中華、和食それぞれに合うデザインが揃っています。

さらにシーピー化成にはVK-820という麺類のテイクアウトやデリバリーに向いている容器もあります。

それ以外にも、エフピコやリスパックなど類似商品をご紹介することは可能ですので、お問い合わせください。

麺類のテイクアウトやデリバリーにピッタリの容器

パスタ 使い捨て容器 デリバリー容器
SDビストロ

使い捨て容器なのに、テーブルに並べてもオシャレに決まるこちらのプレートは黒・白の二色があります。
さらに膝においても、持っても食べやすい楕円形。
しかも中皿を使うパターンや中が2つの分かれているデザインのものもあります。

またそれぞれサイズが3-4種類あるので、同じシリーズの容器でサラダやデザートなどコースのように提供することも可能です。
高さのある透明な蓋が付いていて、オシャレな盛付けが欠かせないテイクアウトやデリバリーに最適です。

素材は耐熱加工したスマートダッシュ(SD)「断熱積層発泡素材」という素材です。
ポリプロピレン発泡層をPPHで挟んだもので軽量化と電子レンジ使用を可能にしています。
しかも耐熱温度がPPHと同様130℃、そして耐油性に優れていますので、油分の多いパスタを電子レンジで温め直しすることも可能です。

まとめ

わたしたちの住む日本で麺類は、江戸時代から親しまれ、テイクアウトやデリバリーされてきたメニューです。
うどん、そば、ラーメン以外にも、たくさんの種類の麺類を選べるのはうれしいですね。

だからこそ、期待して楽しみにして、注文してくださったお客様においしくお届けするためには最適な容器選びが欠かせません。

今はいろいろな使い捨て容器が日々開発されています。
おいしさと見た目に加え安全性や作業性、コストを考え自分のお店に最適な容器を選択する必要があります。

自分のお店にピッタリの使い捨て容器をお探しの方は是非デリシャスフードパッケージアドバイザーにご相談ください。
長年の経験からきたアドバイスやメーカーから聞いたマル秘情報などを踏まえ、お店にピッタリの容器をお選びいたします!

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