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紙コップっていつ発明されたの?|紙コップについて知りたい!

なくてはならない紙コップ

みなさん最近紙コップを使ったのはいつですか?

今は新型コロナウィルスへの感染を避けるためにテイクアウトを選ぶ方が多いので、そんな時、紙コップに入ったドリンクを手にするかもしれませんね。(冷たいドリンクはプラスチックカップが多いですが)

また、ピクニックやパーティーでは紙コップはなくてはならないグッズです。
子どもがいれば紙コップで工作をしたり、糸電話をしたりと、いろいろ楽しめます。

このように、安いからこそ気楽に使えるのが紙コップですが、紙コップはいつからこんなに使われるようになったのでしょうか?
紙コップの始まりについてまとめてみました。

紙コップ アメリカ

始まりはアメリカ

紙コップが広く普及したのは、今と同じように感染症の流行がきっかけでした。

紙コップの始まりは、1908年にアメリカで飲料水の販売機で使用されたのが最初のようです。
水ってアメリカではそんな昔から買って飲むものだったんですね。

当初は水を安く売るために開発された紙コップですが、感染症対策として注目されるようになり、広く使用されるようになりました。

その頃アメリカでは結核が流行していました。
その結核の感染の原因として、列車などで使用されていたブリキの共有コップによって感染が広がるということが発見され、共有コップの替わりに使い捨ての紙コップが使用されるようになりました。

安くて使い捨て出来る紙コップは、感染症対策にぴったりだったんですね。

日本の紙コップの歴史

紙コップと言うと、まずドリンク用の紙コップが思い浮かぶと思いますが、紙コップは飲料以外にもたくさん使用されています。
日本の紙コップの歴史は昭和の初めころ、飲料よりも先にアイスクリームのカップとして始まりました。
当初はアメリカから輸入した紙カップを使用して紙カップ入りのアイスクリームが生産されていました。

飲料用の紙コップは?というと、1949年に、東罐化学工業(現在の東罐興業)が生産を始めました。
国産の紙コップは、1964年の東京オリンピックをきっかけに国内でも広く普及しました。
2020・東京オリンピックが開催されていたら、またたくさんの紙コップが使用されたんでしょうね。

ファーストフード店の興隆と紙コップ

マクドナルド 紙コップ

1970年頃までは、イベントや行楽のイメージがあった紙コップですが、ファーストフード店の広がりによって、紙コップはより日常的なアイテムになりました。

1971年に銀座マクドナルド1号店がオープンすると、ファストフード店やテイクアウトのお店が全国に広がり、それと同時に紙コップの使用も拡大しました。
こうして今ではテイクアウトやコンビニエンスストアのコーヒー、自動販売機やウォーターサーバー、また病院の検尿まで、様々な用途に広く利用されるようになりました。

一言で紙コップと言っても、安くて白い紙コップからホットドリンクを入れても暑くないコップまでいろいろな種類があります。
最後に、今広く流通している紙コップの名称と特徴をまとめたいと思います。

紙コップの種類

様々な紙コップは、わたしたちが安全・快適に飲み物を飲めるために開発された商品です。
その中には紙そのものに加工をしたもの、紙の表面を加工したもの、紙の厚さを変えたものなどがあります。
代表的なものをご紹介します。

一般的な紙コップ 防水はできるが紙を通して熱が伝わりやすいので、熱いドリンクを入れると手がかなり熱くなります。
一般的な紙コップに熱いドリンクを入れる時は、スリーブを付けて使用されています。
家では二枚重ねにしますが、それでもけっこう熱いです。
厚紙コップ 通常の紙コップよりも厚さが約1.5倍の厚紙で作られた紙コップです。
断熱性があり丈夫なので、ホットドリンクや、一個の紙コップを数回使用するホームパーティーなどで使用しても安心です。
エンボスコップ 紙を二重に使用し、外側の紙の表面を凹凸に加工した紙コップです。
紙コップの表面がデコボコで手と接触する面積が少ないので、熱さが伝わりにくくなっています。
エンボスコップは表面の凹凸のおかげで滑りにくく、持ち歩きくときにも安心です。
また、コールドドリンクを入れた時に冷たさが伝わりにくいので、結露しにくいという特徴もあります。
コンビニのホットコーヒーではこのエンボスコップがよく使用されています。
発泡紙コップ 紙コップの表面に貼ったポリエチレンを熱で発泡させることによって空気の層を含んだ厚みができ、手に熱が伝わりにくくなっている紙コップです。
断熱効果に優れているので結露にも強く、ホットドリンクにもアイス用にも使用されています。
コップの表面を発泡させるこの技術は日本デキシーという会社が開発した技術で、今ではこの技術が世界中に広まっています。

紙コップの始まり-まとめ

紙コップが広く普及したきっかけは、ファストフードではなく感染症対策だったんですね。
それ以降、紙コップは衛生面で欠かせないアイテムになっています。

今では衛生面だけではなく、より安全・安心、そして快適にドリンクを飲むためにいろいろな紙コップが開発されています。
是非用途に合った快適な紙コップでほっと一息ついてください。

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