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紙コップ・プラスチックコップにつけるフタ(リッド)の秘密

なんだか助かる紙コップ・プラスチックコップのフタ

2020年の夏は、新型コロナ対策で店内飲食よりもテイクアウトを積極的に活用している方が多いようです。

私もコンビニやカフェでテイクアウトのコーヒーを買ってみることがありますが、カップにフタが付いているおかげで安心して仕事場まで持ち帰ることができます。

この紙コップのフタですが、一般には「リッド」と呼ぶそうです。
リッドはフタの英語名ですから、そのまんまじゃないか!と思いますが、フタよりもちょっとオシャレに聞こえるのは横文字に弱い日本人だからでしょうか・・・

このコンテンツでは、リッドの役割といろいろな種類のリッドについてまとめました。

「リッド」よりも正式な名前

紙コップ リッド

紙コップのリッドの正式名称は「トラベラーリッド」といいます。
トラベラー、つまり飲み物を持ち歩く人のためのフタということです。右の笑顔の女性はホットドリンクが少し傾いてしまっていますが、それでも笑顔で持ち歩けるのはリッドのおかげですね。

今は冷たいテイクアウトのドリンクにもフタが付いていますが、リッドが登場した50年ほど前は、ホットドリンク用しかありませんでした。
なぜならリッドは熱い飲み物をこぼしてヤケドしないために考え出された物だったからです。

思い出してみると、30年ほど前でも、カップに注がれるタイプの自動販売機で熱い飲み物を買うと、紙コップが持てないくらい熱くて、おまけにフタがないので途中でこぼしたりしてました。

人が多い時などはうっかり誰かにぶつかってやけどをさせたりしないように「通ります!通ります!」と大声でアナウンスをしながら歩かなくてはいけないほどでした。
あの頃に比べたら、今の紙コップは断熱コップで熱くないし、ちゃんとフタがついて、なんて素晴らしいのでしょう。

おかげでドライブや散歩のお供になってくれたり、昼休みにコーヒーを買ってオフィスに持ち帰ることもできるようになりました。時代を感じます。

リッドの役割とは?

リッドの働きは、まずは飲み物がこぼれないことです。
リッドがなかったら、ドリンク付きのランチをテイクアウトして家や会社に着くころにはたくさんのドリンクがこぼれていることでしょう。
ましてウーバーイーツなどのデリバリーでは、運ぶ人もそろりそろりと運ばなくてはなりませんから、今のようにスピーディーに到着しないはずです。

でも、リッドの役目はそれだけではありません。さらにリッドの役割を挙げてみましょう。

美味しく飲める

カフェラテ 泡

カフェラテやカプチーノなど泡立てたミルクが入ったドリンクは、カップの底に泡やクリームが残りがちですよね。
なんだか残念です。

しかし、リッドがあるとドリンクとスチームミルクが程よいバランスで飲めるのです!

今度紙コップでカフェラテやカプチーノを飲む時には、このおいしい感覚を感じながら楽しんでみてください。

冷めにくい

寒い日に温まりたくてホットコーヒーを買ったのに、飲み終わるまでに冷めてしまったらがっかりですよね。
そんな時、リッドがあれば飲み物は直接外気に触れず、冷めにくくなります
まずは手を温めて、香りを楽しみながら飲むことができます。

このように、わたしたちが普段当たり前のように使っているリッドには、ドリンクを美味しく飲むために役立ついろいろな働きがあることが分かります。

では次にいろいろな形のリッドを見ていきましょう。

いろいろなリッドの種類

  • ドリンキングリッド

    ドリンキングリッド

  • リフトアップリッド

    リフトアップリッド

  • ドーム状のリッド

    ドーム状のリッド

リッドの中にもいろいろな種類がありますが、ホットドリンクのリッドは大抵、リッドに飲み口の穴が開いているタイプか、自分で飲み口の小さなフタを開けて飲むタイプのどちらかです。

リッドに飲み口の穴が開いているタイプは「ドリンキングリット」と呼ばれています。

飲み口のフタを持ち上げるタイプはその動作の通り、「リフトアップリッド」と呼ばれています。
ホット用のリッドには、飲み口の反対側に空気が入る小さな穴が空いていて、この穴のおかげでスムーズにドリンクを飲むことができます。

冷たいドリンクのリッドには、透明で平らなリッドや、クリームなどのトッピングがつぶれないようなドーム型のリッドがあります。
さらにストローをさすための穴が空いているタイプと、穴はなくて十字に切り込みが入っているだけのものなど、用途に応じてたくさんの種類のリッドがあります。

また最近では、脱プラスチック製ストローの動きを反映し、冷たいドリンクでストローがなくても直接口を付けて飲めるタイプのリッドが販売されています。
ストローのいらないリッドはまだメジャーではないので、最初は、あれ?ストローは?と探してしまいそうですね。

余談ですが、タピオカはカップを傾けただけでは出てきてくれないので、あの太いストローはなくなってほしくないです。

まとめ

紙コップの「リッド」には、ドリンクがこぼれないだけではなく、冷めずにおいしく飲むためのいろいろな工夫がされています。
今度テイクアウトのドリンクを飲む時には、どんなタイプのリッドが使われているのか観察してみてくださいね。

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