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プロのおススメ!|珈琲の美味しさを維持するコーヒー袋の8つの条件を徹底解説

どのコーヒー店のオーナー様も自分のコーヒーの味を維持した包装にしたいと思っています。

なぜならば、以前はコーヒー豆のテイクアウトをやっていたお店様も、今や通信販売を行い日本中に自慢のコーヒー豆を配送できるようになったからです。

ですから今すでに行っている方も、これから行おうと思われている方も、是非ともコーヒーの味を維持した包装にしたいと思われていると思います。

今回はプロがおススメする珈琲の美味しさを維持するコーヒー袋の条件などを紹介したいと思います。

ぜひとも参考になれば幸いです。

【基本編】コーヒーの美味しさ維持のための4つの最低条件

コーヒーの美味しさ維持のために欠かせないコーヒー袋包装とはなんでしょうか。
そのコーヒー袋包装を簡単にいうと、コーヒー豆を適切なコーヒー袋包装によって保存することが重要です。

ではなにがコーヒー豆にとって適切なコーヒー袋包装といえるのでしょうか。
そんな疑問が湧いてきます。

まずはコーヒー豆にとって適切な状態を保つための4つの最低条件、つまり基本的条件からご紹介いたします。

①直射日光を避けられるコーヒー包装であること コーヒー豆は光、紫外線にも弱い食物
②酸化を防ぐため外気を遮断し、気密性が高いコーヒー包装であること コーヒーの美味しさを保つためには、気密性が重要
③水分がコーヒー豆に触れない素材であること コーヒー豆は水分によるステイリングに弱い
④温度をある程度一定に保てる素材であること コーヒーは高温保管に気を付けなければならない

実はこの4つの最低条件はコーヒーの美味しさ維持のためにとても大切なんです。

なぜならばコーヒー豆はこの4つの条件が意味することにコーヒー豆はとても弱いからなんです。

では次になにに、なぜコーヒー豆は弱いのか、この4つの最低条件の根拠を説明してまいります。

①直射日光を避けられるコーヒー包装であること

コーヒー豆 光

コーヒーというと赤道直下で育つ食物であると知っていると思います。
ですからコーヒーベルトって言葉もあるくらいです。

しかし意外なことに、その暑い中で育ったコーヒー豆は光、紫外線にも弱い食物なんです。

なぜでしょうか。
コーヒー豆は乾燥させられ生豆で日本に入ってきます。
そしてそのコーヒーの生豆を焙煎し、わたしたちが飲めるコーヒー豆にしていくのですが、その焙煎後のコーヒー豆は紫外線を浴びるとコーヒーの油脂分が変質し、コーヒーの味わいに影響を及ぼすのです。
それだけではありません。
焙煎後のコーヒー豆は太陽光に限らず蛍光灯の紫外線からも影響を受け、コーヒー豆の劣化の原因ともなります。
ですから焙煎したコーヒー豆は直射日光を避けることができるコーヒー袋にいれなければならないのです。

そのためコーヒー豆の状態であったとしても、透明な容器へのコーヒー豆の直入れは避けたいものです。
なぜならば透明な容器は紫外線を遮れず、コーヒー豆の変化のスピードを上げてしまうからなんです。

ですからコーヒー豆が触れる内側の部分は、アルミ蒸着シートを使用しているコーヒー包装袋ならこの条件にマッチしているといえます。
 ※真空パック包装をされたいという場合は別途ご相談ください。

②酸化を防ぐため外気を遮断し、気密性が高いコーヒー包装であること

コーヒー豆を気密性の高い状態に保つことはとても重要です。

なぜならばコーヒー豆は酸化にとても弱いからです。
この「酸化」とは物質と酸素と結びつくことを酸化と言っています。
ここでいっている酸化は酸敗とも言います。

一般的に物質は酸素に触れることによりその性質に変化が生じていきます。

そしてそれがコーヒーの場合、この酸化とは、コーヒーという物質が酸素に触れて、pHの低下をもたらしそのコーヒーの性質が変わってしまうことをコーヒーの酸化というのです。
ちなみにpHとは、食べ物は全てpH(酸性・アルカリ性の程度の尺度)をもっており、その数値によって人はおいしさや味を感じます。

コーヒーの場合、コーヒー豆の15%を占める油脂のトリグリセド(中性脂肪)が含まれているため、その油脂分が空気に触れることで酸化し、pHの低下をもたらして酸っぱくなるのです。
つまりコーヒー豆が酸化することによって、コーヒー店のオーナー様が意図した味から変化してしまうのです。

とくに焙煎したコーヒー豆や挽いたコーヒーの粉はコーヒーの生豆と比較して表面積が大幅に増加しているため、空気中の酸素と触れる割合が大幅に増加します。
そしてこのコーヒーが酸化した酸っぱさはコーヒーの酸味とは似て非なるものとなるのです。

さらにコーヒー豆の酸化は体にも悪いといえます。
コーヒー豆の酸化した油脂分を体内に摂取することで体内でアセトアルデヒド(発がん性物質)を生成するリスクがあるのです。

ですからコーヒーは酸化を防ぐため外気を遮断し、気密性が高いコーヒー包装であることは重要なんです。

コーヒーを包装する場合、コーヒー豆が触れる内側の部分は、アルミ蒸着シートを使用しているコーヒー包装袋ならこの条件にマッチしているといえます。
さらにシーラー機を使い包装するならば気密性も維持できます。
 ※真空パック包装をされたいという場合は別途ご相談ください。

③水分がコーヒー豆に触れない素材であること

コーヒー豆

焙煎後のコーヒー豆はとりわけ水分に注意しなければなりません。
なぜならば焙煎後のコーヒー豆には、目には見えないほどの小さい空洞が無数に生じ、しかも非常に乾燥している状態です。
ですから焙煎したコーヒー豆は水分をとても吸収しやすい状態のため、生豆以上に湿気に注意が必要なんです。

しかしもしコーヒー豆の保管場所に湿気があると焙煎したコーヒー豆に加水分解が生じ、酸が生成されていきます。
これをステイリングといいます。

つまりコーヒー豆の焙煎時に生じたクロロゲン酸ラクトンやキナ酸ラクトンといった成分が、湿気により加水分解されてしまう為、クロロゲン酸やキナ酸に戻り、pH値が低下して酸っぱくなってしまうのです。
ここで生成される酸は美味しい酸味ではなく、劣化による酸っぱい酸味のことをいいます。

つまりコーヒー豆はこのステイリングを抑制するためには焙煎後のコーヒー豆を湿気(水分)から遮断することが必要なんです。

その点コーヒー豆が触れる内側の部分は、アルミ蒸着シートを使用しているコーヒー包装袋ならこの条件にマッチしているといえます。
 ※真空パック包装をされたいという場合は別途ご相談ください。

④温度をある程度一定に保てる素材であること

焙煎したコーヒー豆は高温にも弱い食物です。

コーヒー豆を高温の場所に保管するとコーヒー豆の劣化が始まり、温度が高ければ高いほどその酸化が早まるからです。

一般的にコーヒー豆は温度が10℃上がれば、コーヒー劣化の反応速度は2倍になるとも言われています。
それほど、コーヒー豆は高温には弱いものということを覚えておいてください。

この点でもコーヒー豆が触れる内側の部分は、アルミ蒸着シートを使用しているコーヒー包装袋ならこの条件にマッチしているといえます。
 ※真空パック包装をされたいという場合は別途ご相談ください。

このようにコーヒー豆の美味しさ維持のためには、4つの最低条件を保つ必要があります。
それは水、酸素、光、温度からコーヒー豆を守れるコーヒー袋包装である必要があるのです。

これら4つの最低条件からコーヒーを守ることで、コーヒーの美味しさを1日でも長く延ばすことができるのです。

しかしコーヒー豆を包装し、販売していくためには、もう少し機能が必要になります。
次はその機能、コーヒーの美味しさ維持のためのオプション編をご紹介いたします。

【オプション編】コーヒーの美味しさ維持のための4つの機能

次に人によっては最低条件の中にあげるコーヒー袋の包装機能なのかもしれません。
しかし前述は最低条件ということなので、今回はオプション機能としてご紹介いたします。

基本条件にいれないまでもコーヒー豆の美味しさを維持するコーヒー袋の条件として、あったらよい4つの機能です。

ガス抜きバルブ、またはブレスライン 通販やテイクアウトなどコーヒーがお客様の手元に渡ってしまうと、焙煎後放出される二酸化炭素(炭酸ガス)の放出加減をお伝えし、調整依頼することが難しい場合が多くあります。
そのためなんらかのガス抜き加工をしておくと便利であるといえます。
開け口がV型ノッチ付き 焙煎後コーヒー豆を冷まして、ある程度脱気し包装し、シーラーで止めた場合、開け口にノッチが付いていたら、お客様は開けやすいと思います。
そのためこれはオプションとしておススメいたします。
開閉口がジップロック付き 一度開けてしまったコーヒー袋はある程度美味しさを維持してもらうためには、別の容器に移してコーヒーを保存するか、輪ゴムなどで切った部分を巻いて保存しなければなりません。
※開けたところを挟んで空気が入らないようにする方法もあります。
  
その場合はいちいち別の容器に移すのは面倒だと感じる人もいますし、コーヒー袋を輪ゴムで巻いて保存したとしても、空気に触れやすく、コーヒー豆の劣化が早まってしまいます。
 
それを気にされるお店のオーナー様は、ジップロック付きの袋を使用するという方はいらっしゃいます。
 
さらにもし焙煎後のコーヒーを粉にして販売する場合、コーヒーは、匂いなどの吸着性がとても高いので、密閉されていない容器だと周囲の匂いが移ってしまうことがあります。
その際にもジップロック付は便利です。
お店のポリシーが許すならコーヒー豆で販売 これはお店のポリシーなので必須でもなにもありません。

しかしもし状況が許し、お店の味的にも最適ならばコーヒー豆の状態で販売されるのをお勧めいたします。

その理由はご存じかもしれませんが、詳しくはプロが教える!美味しいコーヒーの保存の仕方|豆・粉どちらが最適か?でその理由を詳しく特集していますので参考になれば幸いです。

珈琲の美味しさを維持するコーヒー袋の4つの条件 – まとめ –

珈琲の美味しさを維持するコーヒー袋の4つの条件はいかがだったでしょうか。
今回は4つの最低条件に加え、4つのオプション、あったらよいと思われるコーヒー袋の機能を、その理由と共にご紹介しています。

コーヒー豆を包装する袋は、お店によっても、その目指す味によっても、商品コストによっても、さらには配送方法、販売方法などによっても大きく違ってくるものです。
恐らくいろいろと調べられたと思います。
しかし限界はあるものです。

ぜひデリシャスフードパッケージにお問い合わせいただき、御社の美味しいコーヒーの手助けをさせていただければと存じます。

その場合はぜひデリシャスフードパッケージのコトパッケージアドバイザーまでご相談ください。

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