コーヒーショップを営んでいたり、お客様に美味しいコーヒーを飲んでいただきたいと思っておられるオーナーの方はみんな思うに違いありません。
自分のお店を愛し、コーヒー豆を購入してくださっているお客様に美味しいコーヒーをお届けしたい!
この思いは、コーヒーショップのみならず、飲食店のオーナー様ならみんな思っていることですよね
その思いをかなえるのは可能です。
美味しいコーヒーをお届けする為にはコーヒー豆の鮮度を維持する必要があります。
それにはコーヒー豆の鮮度をあげ、美味しい状態のままお客様にお届けできるようにすれば良いのです。
ではどのようにすれば美味しいコーヒー豆の状態を維持できるのでしょうか。
このコンテンツでは、コーヒー豆の美味しさ維持に欠かせないコーヒー袋の「ガス抜き」に関して特集したいと思います。
ぜひ参考になれば嬉しいです。
Contents
コーヒー豆からガスがでるって本当ですか?
このコンテンツを目にされる方のほとんどはコーヒーに関して詳しい方でしょうが、もしかしたらそうでない方もいらっしゃるかもしれませんので、基本的なことから紹介したいと思います。
コーヒー豆からガスが出るというのは本当のことです。
正確にいうと、焙煎したコーヒー豆からガスがでるということになります。
コーヒー好きの方は、コーヒー豆を保存していた密閉袋がパンパンに膨らんでいたり、
コーヒーを淹れる時にドーム状に泡がぷくぷくと出て膨らんできたところを見たことがあるのではないでしょうか。
それらコーヒー袋を膨らませたのも、コーヒーをドリップしたときにドーム状に泡が膨らんだのも、その原因はコーヒー豆からガスが放出されていることが原因です。
そうです。
焙煎されたコーヒー豆は、ガスを発生させているのです。
ではそのガスの正体はなんなのでしょうか。
それはなぜ発生するのでしょうか。
まずはその点を解説していきたいと思います。
コーヒー豆から発生するガスの正体とは?
コーヒー豆とガス・・・なにか違和感を感じるかもしれませんが、このガスはコーヒーの鮮度、味に大きく関係するものなんです。
ではコーヒー豆から発生するガスの正体はなんなのでしょうか。
コーヒー豆から発生するこのガスの正体は、コーヒーの生豆の中閉じ込められておりコーヒー豆を焙煎することによって生じた二酸化炭素がガスの正体です。
つまりコーヒー豆から出てきていたガスの招待は二酸化炭素(炭酸ガス)ということになります。
ここで疑問に思う方がいらっしゃるかもしれません。
なぜコーヒー豆から二酸化炭素(炭酸ガス)が発生するの?
コーヒー豆は人間みたいに呼吸しているの?
そんな疑問です。
実はコーヒー豆を焙煎した後に発生する二酸化炭素(炭酸ガス)はコーヒーが生豆の時からコーヒー豆の中にあるわけではありません。
コーヒー豆の焙煎という工程を経て、コーヒー豆の中で化学変化が起こり、この二酸化炭素(炭酸ガス)が発生するようになったのです。
そしてこの二酸化炭素(炭酸ガス)はコーヒーにとっても、コーヒーを愛する私たちにとっても重要なガスなんです。
なぜならば、この二酸化炭素(炭酸ガス)は、コーヒーの鮮度をはかる目安ともいわれているからなんです。
そう考えるとコーヒー豆から発生するこの二酸化炭素(炭酸ガス)に興味が湧いてきますね。
つぎはなぜコーヒー豆からこのような二酸化炭素(炭酸ガス)が発生するのか解説していきたいと思います。
なぜコーヒー豆からガスが発生するの?
なぜコーヒー豆からガス、つまり二酸化炭素(炭酸ガス)が発生するのでしょうか。
それは前述したようにコーヒー豆の焙煎という工程を経てコーヒー豆の中で化学変化が起こり、二酸化炭素(炭酸ガス)が発生するようになるからです。
そしてこのコーヒー豆の焙煎後発生する二酸化炭素(炭酸ガス)は、コーヒーの生豆の中にあったクロロゲン酸類(コーヒー酸とキナ酸が結合したもの)やアミノ酸、タンパク質、クエン酸、油脂などが焙煎という工程の中で分解されて発生するようです。
そして発生した二酸化炭素(炭酸ガス)は焙煎中にその半分を空気中に放出するといわれており、残りの二酸化炭素(炭酸ガス)の一部が焙煎後のコーヒー豆に残るといわれています。
そのように焙煎後コーヒー豆に残った二酸化炭素(炭酸ガス)は、コーヒー豆の脂質中に溶解したり、焙煎によって発生したコーヒー豆内部の細孔の表面に吸着されたり、細孔内の隙間に潜んでいたりと、焙煎したコーヒー豆の内部に残っていくといわれています。
このようにコーヒー豆は焙煎することによって、コーヒー豆に化学反応がおき、二酸化炭素(炭酸ガス)を発生することになるのです。
わたしはコーヒーがとても好きなのですが、なにか化学チックでますます好きになってきました。
なぜコーヒー袋に入れるのにガス抜きが必要なのでしょうか
コーヒー豆の鮮度や味にも関係し、鮮度のバロメーターにもなる、コーヒー豆から発生するこの二酸化炭素(炭酸ガス)!
なぜそれを抜かないといけないのでしょうか。
抜いたらせっかくのコーヒー豆を美味しく味わってもらいたいという思いに反するのではないか!!と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
ではなぜコーヒー袋に入れるのにガス抜きが必要なのか解説していきたいと思います。
コーヒー袋に入れるのにガス抜きが必要な理由
新鮮野菜や新鮮果物ということばが売りになるように、野菜や果物は出来立てで新鮮な時が一番おいしいように思えます。
しかしコーヒーに関しては、「焙煎後は少し置いてから飲んだ方が美味しい」ということが言われています。
そうです。
このコーヒー豆に関しては新鮮=美味しいという常識が崩れてしまうのです。
それはなぜなのでしょうか。
コーヒー豆から発生する二酸化炭素(炭酸ガス)が関係してきます。
たとえばコーヒーを密閉ビンに詰めておき、フタを開けた際に「ポン!」と音がするのを聞いたり、コーヒーの袋が膨らんでいるのをみたことがないでしょうか。
その理由は焙煎後に排出される二酸化炭素(炭酸ガス)にあります。
コーヒー豆を焙煎した際に発生する二酸化炭素(炭酸ガス)は日にちの経過とともに、ゆっくりと空気中に放出されていきます。
そしてそのガスの放出量は、焙煎度合いや、梱包包装は豆のままか、挽き豆の状態かによっても変わっていきます。
またコーヒー豆を挽いて包装するのか、それとも豆の状態で包装するのかによっても大きく変わってきます。
しかしほぼ変わらないこともあります。
それはコーヒー豆は焙煎後1日~4日間ほどが排出される二酸化炭素(炭酸ガス)のピ-クであり、
その後3-4日もするとコーヒー豆からの排出ガスも落ち着いてきて、熱で変化したコーヒー豆の中の成分も安定してくるといわれているのです。
ですからコーヒー豆の焙煎直後に袋詰めすると袋が膨らみますので、そのようにならないためにはコーヒー袋に入れるのにガス抜き弁が必要となってくるのです。
焙煎後、何日くらいでコーヒー袋にいれればよいのですか?
とても気になるところですね。
コーヒーの梱包包装のためのガス抜きに必要な期間は、焙煎度合いや、梱包包装は豆のまま発送するのか、それとも挽き豆の状態かによっても異なってきます。
なぜならばガスの排出量が違いますし、さらにコーヒー店オーナー様の味のこだわりなどにもよっても変化してきます。
しかし一般的に多くのコーヒー店様は、焙煎後コーヒー豆をガス抜きと共に冷まして、袋詰めをした後発送するため、24-48時間以上経過しているのが一般的です。
コーヒー豆をエイジングし、独特の味をだしているコーヒー店様によってはそのお店のおススメのエイジング期間を計算し、袋詰め、梱包発送している場合もあります。
コーヒー袋のおススメのガス抜き袋とは?
これまで簡単にコーヒー袋に入れる前にガス抜きをしなければならない理由を解説してきました。
つぎは、ガス抜きをするのにどのようなコーヒー袋があるのか特集してみたいと思います。
美味しいコーヒーを大切なお客様にお届けするために必要なものは数々ありますが、今回はコーヒー袋に焦点を合わせてみたいと思います。
おススメのガス抜きができるコーヒー袋は、大きく分けて以下の2つあります。
バルブ(逆止弁付)コーヒー袋 | バルブは逆止弁になっているため、中の空気は入れず、袋の中の二酸化炭素(炭酸ガス)のみを抜きます。 バルブは1ウェイ、つまり二酸化炭素(炭酸ガス)はコーヒー袋より排出しますが、コーヒーの袋の中に外気は入れないのでコーヒー豆を酸化から守ることができます。 ですからコーヒー袋の中のコーヒー豆の品質維持は、ブレスラインよりは高く維持できます。 しかしそのバルブ(逆止弁付)のため、通常のコーヒー袋やブレスライン付きのコーヒー袋より価格は高くなります。 |
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ブレスライン付 コーヒー袋 | ブレスラインのほとんどは不織布を活用しています。 ※あるメーカー様は同じような商品を別の呼び名で呼んでいるかもしれませんが類似品です。 コーヒー袋の裏側に隙間を作り、その隙間に不織布を貼ることによって、その不織布より徐々に二酸化炭素(炭酸ガス)を抜いていきます。 ブレスパックの特徴は2ウェイ、つまり二酸化炭素(炭酸ガス)も出しますが、コーヒーの袋の中に外気も入れてしまいますので、バルブに比べコーヒー袋の中身は劣化していくといわれています。 |
別注(オリジナル)のコーヒー袋に関して
デリシャスフードパッケージでは、既製品のコーヒー袋に加え、オリジナル(別注)のコーヒー袋のご注文、ご相談を承っています。
さらにコーヒー袋につけるシールなどやシールに記載する情報などにも相談にのっています。
ぜひデリシャスフードパッケージのコトパッケージアドバイザーまでなんなりとご相談ください。
お客様に役立つ「コト」をご提案いたします。
コーヒー袋にガス抜きが必要な理由 まとめ
コーヒー袋にガス抜きが必要な理由を特集してきましたが、いかがだったでしょうか。
ご理解いただけたでしょうか。
そうです。
焙煎したての新鮮なコーヒー豆ほど、二酸化炭素(炭酸ガス)を発生させます。
ですからその二酸化炭素(炭酸ガス)ガスを抜かなければ、コーヒー袋が破裂、変形してしまいますので、ガス抜きが必要であるという事です。
今後もこのようなコーヒー豆などと包装容器、包装資材に関して特集していきたいと思います。
ぜひお役にたてば嬉しいです。
このようにデリシャスフードパッケージのコトパッケージアドバイザーは、さまざまな情報に精通しています。
さらに紙コップやプラスチックカップについても詳しくお伝え出来ます。
なにか迷うことがあったら、ぜひデリシャスフードパッケージのコトパッケージアドバイザーまでご相談ください。