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ラテックス手袋を詳しく解説l使い捨て手袋の選び方

2020年にコロナウィルスが中国で蔓延し、その後世界中がパンデミックとなりました。
その新型コロナウイルスのパンデミックが始まっておよそ一年になります。

2021年になり、ワクチンなども出てきていますが、今もなおマスク、アルコールと共に感染防止対策で使用される使い捨て手袋の需要は拡大を続けています。

使い捨て手袋の素材で有名な素材は、ラテックス、ニトリル、プラスチックなどに大別されます。
使い捨て手袋は、それぞれの特性を比較し、使用目的に適合する手袋を選択することによって、安全かつ衛生的に作業することができます。

ここでは、使い捨て手袋の元祖、ラテックス手袋について解説したいと思います。

使い捨て手袋の始まりとはなんですか

医療 ラテックス手袋

使い捨ての手袋を最初に使用し始めたのは医療業界でした。

ジョンズ・ホプキンス大学のハルステッド博士は、看護師が手術の際に手を消毒する塩化水銀でひどい手荒れを起こしているのを見て、薄いゴム手袋を作らせました。
しかしそれは今病院で使用されているようなぴっちりした手袋ではありませんでしたが、非常にゴム手袋は医学会で重宝されました。
初期の頃の使い捨ての手袋は、このように手を保護することに重きが置かれていたのです。

使い捨て手袋に衛生ということが意識されて手袋が滅菌されるようになったのは1894年頃のようです。

今のようなかなり薄くて手に密着した使い捨ての手袋が開発されたのは1965年頃で、アンセルラバー株式会社がコンドームを作るための技術に基づいて非常に薄い医療用の手袋を開発しました。
この手袋は医療分野で使われるのが前提だったためガンマ照射によって殺菌されていました。

使い捨て手袋の発展

医療業界で生まれたラテックスの使い捨て手袋は、その後プラスチック製やニトリル樹脂製などの手袋も登場してきました。
そのため使い捨て手袋自体が食品サービスや加工、介護、美容など、さまざまな分野でも広く使用されるようになりました。

使い捨ての手袋は、その名の通り一度使ったら捨てることのできる手袋です。
毎回新しいものを使用するので、まず第一に衛生的です。
また洗って乾かす必要が手間がないので、短時間の作業でも手軽に使用できます。
そのため今では一般の家庭でも広く使用されるようになっています。

現在では、このように様々な使い捨て手袋が簡単に手に入る時代ですが、使用する用途によって使い捨て手袋をよく選ぶ必要があります。

ラテックス手袋

ラテックス手袋とはなんですか?

ラテックス手袋とは、ゴムという天然素材で作られた使い捨て手袋のことです。

ラテックス手袋の原料となる天然ゴムの生産量が多いのはタイ、マレーシア、インドネシアなど東南アジア諸国です。
そして使い捨て手袋の製造の工程には人力が必要です。
さらに大きな製造ライン、そして大量の水が必要となります。
こうした事情により、ラテックス手袋の大半は、人件費が安い東南アジア製となっています。

しかし、昨年からのパンデミックにより、生産国のロックダウンや工場でのクラスター発生などによる減産が続いています。
日本はラテックス手袋を輸入に頼っているため、日本国内でもラテックス手袋の品薄が続いています。

ラテックス手袋の特長とはなんですか

ラテックス手袋は使い捨ての手袋の中で最も伸縮性があり、第二の皮膚のように手に密着するので手先の器用さが求められる作業もスムーズに行うことができます。

このように指のタッチ感度が高く、しかも突き刺しなどにも強いため、ラテックス手袋を装着すれば、安全に作業することができます。
さらにラテックスは天然素材なので、生分解性でもあり環境に優しい手袋です。

こうしたメリットがラテックス手袋にはある一方、デメリットとなる点もあります。

ラテックス手袋の注意点(デメリット)

ラテックス手袋は、ニトリルやポリエチレンなど他の素材と比較すると、耐油性が劣ります。
ですから食品に使用できますが、油を含む食品に長時間使用するのは避けた方が良いでしょう。

さらにラテックスが天然素材であるゆえに、天然ゴム特有のニオイが気になる人もいます。

そしてラテックス手袋の特長の中で最も注意が必要なのが、ラテックスアレルギーです。

ラテックスアレルギーとは

ラテックスアレルギーとは、天然ゴムラテックスに存在するタンパク質に対してあらわれるアレルギー反応のことです。

ラテックスアレルギーを発症するのは、一般に天然ゴムラテックスを含むラテックス製品を繰り返し使用する人達です。
ですからラテックスアレルギーは、病院や歯科などラテックス手袋を日常的にしようする人の間で多く見られます。

ラテックスアレルギーの症状は、皮膚のかゆみや蕁麻疹などがほとんどですが、まれにアナフィラキシーショック(血圧低下や意識障害など)を引き起こす場合もあるので注意が必要です。
出典:平成29年3月31日消費者庁ニュースリリース

ラテックスアレルギー対策とは

ラテックアレルギーを発症するのを抑えるために、蛋白含有量が極めて低いラテックス手袋が作られています。

この手袋を作るためには、原料を変えたり徹底的な洗浄とたんぱく質の抽出、塩素処理によって製造過程で使用するパウダーを除去するなどの工程が必要なため、そうして作られるラテックス手袋の価格は高くなります。
とはいえ強度や伸縮性、また代替品となるニトリル手袋よりも低価格であるため、ラテックス手袋は今でも広く使用されているのです。

ラテックス手袋の使用用途とはなんですか

ラテックス手袋は上記のような特長以外に、水や低温に強いことから医療以外にも下の表にあるような様々な場所で使用されています。

適している業種 適している作業
病院、歯科、介護業界、食品製造業・食品加工業、一般的な製造加工業(薬品・油脂系を除く)、清掃業、メンテナンスなど 医療処置、検査、食肉や魚肉のカット、食品の盛り付け、水仕事、園芸、清掃、少し尖った物を扱う作業、衛生作業など

ラテックス手袋の代替品ニトリル手袋

ニトリル手袋

ニトリル手袋とは、化学的に作られたニトリルゴム(合成ゴム)でできた手袋のことです。
ニトリル出袋は天然ゴムラテックスを使用していないのでラテックスによるアレルギーの心配がありません。

合成ゴムでできたニトリル手袋は、柔軟性こそラテックス手袋に劣るものの、耐油性、耐薬品性に優れ、引っ張り・突き刺し・摩耗にも耐える強い素材でできた手袋です。

ニトリル手袋のこうした特長から、ニトリル手袋は細かい作業性求められる場で広く使用されています。
しかしニトリル手袋は2021年初頭の今、使い捨て手袋のなかで最も価格が高い手袋となっています。

さらに昨年からは新型コロナウィルスのパンデミックにより世界的に需要が急増したうえ、生産国のロックダウン、原料の流通不足などによりニトリル手袋の価格はさらに高騰し品薄状態が続いています。

そこで多くの飲食店のキッチンやホール、食品工場などではTPE手袋など他の手袋とニトリル手袋の使い分けにチェンジし始めています。
例えばニトリル手袋でないとできない作業以外はTPE手袋と使い、ニトリル手袋の使用量を減らすという使い方をしている弊社のお客さまも数多くいらっしゃいます。

ですから頻繁に手袋を取り換える職種で、医療分野のように手先の細かな作業が必要でない作業は、価格の安いTPE手袋やEVA手袋などの使用を検討するのも選択肢の一つかもしれませんね。

TPE手袋についてはTPE手袋を詳しく解説l使い捨て手袋の選び方
EVA手袋についてはTPE手袋を詳しく解説l使い捨て手袋の選び方をご覧ください。

ラテックス手袋を詳しく解説|まとめ

最初の使い捨て手袋として登場したラテックス手袋は、作業性の高さや丈夫さから病院や歯科、また精密機械の組み立てなど様々なところで広く使用されています。

しかしラテックス手袋は、アレルギーの発症の危険もあるため、低アレルゲンの手袋やニトリル手袋などの代替品も選択されるようになりました。

それもコロナ禍で使い捨て手袋の市場も大きく変わりつつあります。
今医療業界も福祉業界も、飲食店も手袋の使い分けがキーワードとなっています。
そうすることにより、ニトリル手袋の使用量を減らす試みがされています。

ですから使い捨ての手袋はその使用用途によって、最適なものを選ぶ必要があります。

使い捨て手袋をお探しのお客様は是非、デリシャスフードパッケージまでご相談ください。
お試しサンプルをご提供することもできます。
また使用実態にあった手袋の提案をすることも可能です。

パッケージアドバイザーへのご相談はお問い合わせ窓口又はお電話にてお願いいたします。

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