最適な使い捨て手袋の選び方

今は感染症対策のため、今まで以上に使い捨て手袋の需要が高まっています。
そのため手袋の一部の素材では品薄状態や価格の高騰が続いています。

用途によっては、違う素材でも代用できることができます。
もし代替商品などのご提案をお望みの方、
どの手袋を選んだらよいのか迷っている方は、
是非一度弊社のパッケージアドバイザーにご連絡ください。


使い捨ての手袋は様々な種類があります。
使い捨ての手袋を選ぶ際には、食品、医療、介護、清掃などお使いになる用途に適した手袋選ぶことが大切です。

このページでは、使い捨て手袋についての情報をまとめています。

是非最適な使い捨て手袋を探す際の参考になさってください。

手袋の歴史

ゴム手袋
漁業で使われるゴム手袋

一口に手袋と言っても、寒い時にする手袋や暑い時期にする日焼け防止の手袋、作業員がする軍手、炊事の時にする手袋まで実に様々な種類があります。

現在知られているもっとも古い手袋は紀元前14世紀頃の古代エジプトで、王が愛用していたと思われる麻の手袋が埋葬品の中に見つかっています。
しかし13世紀までは兵士の防具や一部の職人が使用する以外それほど多くは使用されていなかったようです。

その後、16世紀にエリザベス女王が刺繍や宝石で装飾された手袋を着用すると、ファッションアイテムとしての手袋が大流行しました。
ファッション用の手袋の素材は革、シルク、ウールなどが用いられました。

日本においては 鎌倉時代に鎧の篭手(こて)が使用されていました。日本でも手袋のはじめは戦いの防具だったようです。
オランダからメリヤスの手袋がもたらされたのは16世紀頃で、その後次第に国内でもメリヤスの手袋が生産されるようになりました。

ゴム手袋は戦後農業や漁業用に使用され後に家庭用のゴム手袋が広まりました。
ゴム手袋の素材は時代と共に変化し、現在はビニールや合成ゴムの手袋も使用されています。

手袋の目的とは

手袋の目的には、寒さや熱、薬品、病原体などから手を保護する役割があります。
また逆に、高価な骨とう品や精密機器などを触れる時に製品を守るという役割を果たすこともあります。
ですから手袋は、人間にとって大切な手を保護するのと人間をさまざまなウイルスや菌から保護する役割があります。

わたしたちが使用する手袋は大抵、前者の手を保護する手袋ですね。
刑事が事件の捜査の際に手袋をするのは現場の保護のためで、これは後者に当たります。
犯人も手袋をしますが、これは自分の身を守るためでしょうか?

使い捨て手袋の使用用途とは

使い捨て手袋 ニトリル ラテックス

使い捨ての手袋は医療介護、食品業界、また工業や美容院など多くの場所で使用されています。

病院では手術や検査、歯科などで感染症から医療スタッフと患者双方を守るために不可欠です。
また介護の分野では、衛生ケア、オムツ交換、また施設での食事の配膳の際に使用します。
食品を扱う仕事では、食品の加工、盛り付けなどをする工場、スーパーマーケットの精肉・鮮魚・惣菜部門などで使用しています。
また石油や機械油などで手が汚れる製造・修理工場、また剤を使用したり水仕事が多い清掃作業でも使用されます。
美容院ではパーマ液やシャンプーなどの刺激から手を保護する役割があります。

そしてもちろん家庭で調理や水仕事の際にもたくさん使用されています。

使い捨て手袋のメリットとは

手袋が使い捨てであることにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

手には目に見えませんがたくさんの細菌やウィルスが付着しています。
普段はそれほど気にしていないかもしれませんが、食品や医療の分野では手に付いた細菌やウィルスが体内に入ると重大な健康被害が生じることもあります。
例えばO157などの大腸菌や黄色ブドウ球菌、ノロウィルスなどが引き起こす食中毒は時々ニュースになっています。
もちろん調理をする前には石鹸でよく手洗いをしますが、さらに使い捨ての手袋をしようすることによって病原体を食品に付着するのを防ぐことができるのです。

また、病院や歯科医院などの医療現場では、手術や検査、歯の治療や傷口の処置をする際に患者の血液や体液、唾液などと接触します。
使い捨ての手袋をすることによって、感染症や血液を介する病気から医療スタッフと患者双方を守ることになるのです。

使い捨ての手袋をするメリットは、ウイルスや菌など様々な外的な要素から人間の体や手を保護するというメリットがあります。

医療用 手袋 ラテックス

医療用手袋の始まりとラテックスアレルギー

医療の現場では、消毒が頻繁に行われるので、手荒れに悩む人が多くいました。
それを見かねたジョンズ・ホプキンス大学のウィリアム・スチュワート・ハルステッドが1890年に医療用のゴム手袋を発案し、世界中に広がりました。

現在使用されている極薄のラテックス製手袋は、1960年代に開発されました。
医療現場で使用される使い捨て手袋は、滅菌されて一双づつパックされているので、価格が高くなりますが、感染を防ぐためには欠かせないものなので、手術や検査、歯科の治療やメンテナンスなど多くの場所で使用されています。


しかし、ラテックスに対してアレルギーを起こす人も多くいます。
そのため最近ではラテックスの代替品としてニトリル素材の手袋も使用されています。

ラテックスアレルギーとは

ラテックスアレルギーとは、天然ゴムのラテックスから検出されるタンパクを体が異物(抗原)とみなして排除しようとする免疫反応のことです。

ラテックスアレルギーを発症すると、ラテックスと直接接触のあった部分に蕁麻疹や発赤などの皮膚反応が起こる程度のこともあれば、浮腫、結膜炎、喘息、息切れ、低血圧などの全身症状が起こることがあります。
さらに深刻な場合にはアナフィラキシー症状や意識の消失などの可能性もあります。

一旦ラテックスアレルギーを発症してしまうと、その影響は健康や仕事、日常生活など広範囲に及び、衣服のゴムなどを含め生活のあらゆる場面でも天然ゴムラテックスを含む製品と接触しないようにしなければいけません。
それによって仕事が続けられなくなる医療従事者も多数いるほどです。

このアレルギーを生じやすいのは、医療従事者や歯科医師など頻繁に天然ゴムラテックスに曝されてきた背景のある人が挙げられています。
また、アトピー、バナナやアボガドなどのアレルギーがある人は発症しやすいということが分かっています。

食品に使用するなら「食品衛生法」適合手袋を

食品を扱う工場や給食センター、スーパーマーケットの食品加工部門、お弁当屋さんなど、使い捨ての手袋を使用する業種はたくさんあります。
食品に使用する使い捨て手袋は、食品衛生法に適合した手袋でなければなりません。

では食品衛生法とはなんでしょうか?

食品衛生法とは

使い捨て手袋

食品衛生法とは、食品の安全を確保し国民の健康を守るために、食品や食品添加物に対して定められた基準です。
食品衛生法の規制の対象となるのは実際の食べ物だけではなく、食器や容器、食品を器具なども含まれます。
ですから食品の加工や盛付に使用して良いのは、食品衛生法に適合した使い捨ての手袋となります。

上の表からも分かる通り、使い捨て手袋の中には食品への使用に適さないものもあります。
特に塩化ビニルの手袋には塩化ビニルを柔らかくするための溶剤としてフタル酸エステル類が使用されているものがあります。
フタル酸エステル類が使用されている塩化ビニルの手袋は、消毒用アルコールのスプレーの使用により中に含まれるDEHP(発がん性があると考えられている)が溶け出すので平成12年からDEHPを含む塩化ビニル製手袋の食品への使用はできないことになっています。

食品に使用する使い捨て手袋を選ぶ際には、食品衛生法適合品か同課の確認を忘れないようにしましょう。

使い捨て手袋の種類・特長

使い捨ての手袋には様々な種類があり、用途に合ったものを選ぶことが大切です。
では今流通している使い捨て手袋にはどんな種類があるのでしょうか?

手袋の種類
ニトリル手袋
ラテックス
手袋
TPE手袋
EVA手袋
PVC手袋
ポリエチレン
手袋
際立った特徴
万能型衛生手袋万能型手袋だが、アレルギーに注意!プラスチックとゴムのいいとこどり手袋プラスチックとゴムのいいとこどり手袋安価な使い捨て手袋
特 長
ニトリル手袋は、強度もあり、耐油性・耐薬品性に極めて優れた特性をもつ万能型タイプの衛生手袋です。
そのため食品や衛生、さらに医療分野などあらゆる分野で使用されています。
但し、ほとんどが海外製のため品質にばらつきがあり、やや柔軟性に欠ける商品もある為、着用される方次第では若干の疲労感を抱く傾向があります。
ラテックス手袋は、柔らかく伸縮性に富んだ特性による優れた作業性と共に強度にも優れ、滑りにくいため、長時間の作業にも最適な衛生手袋です。
一昔前には使い捨て手袋の代名詞的存在だったため、根強い人気はありますが、昨今はアレルギー反応がある人もいるため、急速にニトリル手袋に代替されている手袋です。

※天然ゴムアレルギーの方やゴムのニオイが気になる方はニトリル(合成ゴム)の手袋をおすすめします。
TPEとは、サーモプラスチックエラストマー(熱可塑性エラストマー)の略です。
TPEという素材はポリエチレン手袋よりは高価ですが、比較的コストも安価なので、ニトリル手袋の代替品として、にわかに注目を集めています。
使い方的には、ニトリル手袋とポリ手袋のちょうど中間にあたる、作業性と経済性を兼ね備えています。

※平成18年3月度の食品衛生法改正により、食に携わる調理・加工といった作業を施す食品業界に於いては、非フタル酸系エステル可塑剤対応の製品以外は利用頂けません。
EVAとは(Ethylene Vinyl Acetate Copolymer)エチレン ビニールアセタート コポリマーの略称で、エチレンと酢酸ビニル共重合体させた合成樹脂のことです。
一般的にEVA樹脂(エヴァ樹脂)と呼ばれています。
EVA樹脂はボクシンググローブにも使われる素材で、柔軟性と弾力性に優れています。
薄く、引っ張ると指先にフィットしますので細かな作業にも使用できます。
プラスチック手袋・ビニール手袋などと呼ばれています。
ラテックス手袋やニトリル手袋と比べて価格が安くなっています。
指先の感覚が活かせるので細かい作業も可能です。
PVC手袋は、ラテックス手袋と違い、アレルギー事例は少なく、高いフィット感が不要な現場ではもっとも多く使用されています。
最も安価な使い捨て手袋です。
ニトリル手袋と同じく、食品の現場で多く使われています。
油・薬品・溶剤に強く、価格が安いため導入コストもかからないので、広く利用されていますが、強度がないため短時間の軽作業以外にはあまり向きません。
装着感
手にピッタリフィットするので「素手感覚」で使いやすいです。
ほとんどの商品が、向きを問わない左右両用タイプです。片手だけの使用も可能です。
手の動きに馴染みやすく丈夫なため長時間の作業にも最適。
TPE手袋は、伸びやすく、ずれにくく、しかも簡単着脱できる手袋です。
手袋の見た目はポリエチレン手袋と似ていますが、ゴム手袋のような伸縮性があり、指先にフィットしやすいのが特徴です。ほとんどの商品が、向きを問わない左右両用タイプです。片手だけの使用も可能です。
優れた弾力性と柔軟性を持っていますので、手へのフィット感が優れています。
低温下でも硬くなりにくく寒い場所でも柔軟性を保ちます。
ほとんどの商品が、向きを問わない左右両用タイプです。片手だけの使用も可能です。
指先にフィットし、油・薬品・洗剤・漂白剤などへの耐久性も強く、劣化しにくいため、業種を問わず幅広く利用されています。
フィット感は天然ゴム製手袋や合成ゴム手袋よりも劣ります。
ほとんどの商品が、向きを問わない左右両用タイプです。片手だけの使用も可能です。
フィット感はありませんが、着脱しやすいので、盛り付けや短時間の軽作業など、頻繁に手袋を交換する作業に向いています。
商品の傾向
食品衛生法に適合した商品が多く、またカラー展開もホワイト、ブルーだけでなくピンク、パープルなどカラフルで異物混入対策の面からも普及が進んでいます。
近年、ラテックス(天然ゴム)アレルギー対策の代替品として急速に利用されはじめています。
耐油性・耐薬品性に劣ると共に、天然ゴム特有の臭いや近年問題視されるラテックスアレルギー(アナフィラキシー反応)の方には適しませんので、使用する際にはご注意ください。
油・薬剤・溶剤には弱いです。
TPEという素材は、プラスチックみたいに簡単に形作れて、ゴムのように弾力がある製品が作れる今注文の素材です。
ポリエチレン手袋と違い伸縮性がありますので、通常のサイズのワンランク下のサイズの手袋を装着すれば、手によりフィットします。
ニトリルゴム・天然ゴム・PVC手袋に比べて樹脂量が約半分なので、環境に優しい手袋です。
EVA樹脂は、ポリエチレンよりも軽量で柔軟性と弾力性があり、丈夫で切れにくい性質を持っています。
耐久性や耐候性にも優れ、撥水性が高いため、水回りの使用にも耐えます。
さらに耐オゾン性に優れているため、紫外線にも強く劣化しにくい素材です。
塩素を含まないので、焼却してもダイオキシンが発生しません。リサイクルが可能なエコな素材です。
ニトリルゴム・天然ゴム・PVC手袋に比べて樹脂量が約半分なので、環境に優しい手袋です。
同じPVC手袋でも、食品衛生法に適合しているものと、いないものがあるので、注意が必要です。
食品加工で使用する場合は、「食品衛生法適合」の商品を選ぶ必要があります。
対応していないPVC手袋は食品に直接触れることはできないので注意いたしましょう。
PVC手袋はビニールの素材を柔らかくするために、可塑剤というものを使用しているものがあります。
この可塑剤が油分と反応すると溶出してしまい、食品衛生法の試験に合格できないものがあります。
ほとんどの商品が、向きを問わない左右両用タイプです。片手だけの使用も可能です。
おススメの作業
油作業、機械を扱う作業、石油を扱う作業、ペンキ・スプレー塗装、化学実験、食品加工、食品盛り付け、医療一般作業、清掃水仕事、洗車、ガーデニング(園芸)、DIY、清掃、ゴミ処理、衛生作業、少し尖っている物を扱う作業一般的な衛生管理、清掃、介護作業全般、衛生管理、ガーデニング(園芸)、油作業、機械を扱う作業、石油を扱う作業、ペンキ・スプレー塗装、美容関係、介護系のおむつ交換時や清掃、ゴミ捨て、食品加工関連は出荷前の検品作業など軽作業、調理、食品加工、食品盛り付け、検査、組立、清掃
おススメの業種
食品製造・加工業、工場、ガソリンスタンド、製造加工業、病院、研究室、パン屋、車の修理工場食品製造・加工業、製造加工業(※薬品・油脂系用途以外)、病院、清掃業、ビルメンテナンス業美容院、製造加工業(金属製品)、工場、ガソリンスタンド、清掃業、土木・建築業、研究室スーパーマーケット調理部、弁当製造、菓子製造、造園業、清掃業
防護効果
油、薬品、洗剤に強い。油、薬品への防護効果は低め。油、薬品、洗剤に強い。油、薬品、洗剤に強い。油、薬品、洗剤に強い。油、薬品、洗剤に強い。
強度・耐久性
丈夫で長時間作業に向く。丈夫で長時間作業に向く。劣化しにくい。収縮性が高いので破損には強い。劣化しにくい。収縮性が高いので破損には強い。劣化しにくい。破損には弱い。穴あきや破れに弱い。
手袋の種類
ニトリル手袋
ラテックス
手袋
TPE手袋
EVA手袋
PVC手袋
ポリエチレン
手袋
材質
NBR
(合成ゴム)
NR
(天然ゴム)
サーモプラスチック
エラストマー
(熱可塑性エラストマー)
エチレン酢酸
ビニル共重合体
(EVA)
PVC
(ポリ塩化
ビニール樹脂)
ポリエチレン
突き刺し強度
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伸縮性/柔軟性
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作業性
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耐油性
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耐熱性
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対薬性
耐摩耗性
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対埃性
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焼却廃棄
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食品への使用
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エンボス加工
指先
外・内あり
外・内あり
外・内あり
経済性
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